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4/23学習会開催のお知らせ 外国人の子ども理解のための学習会では、4月23日(火)に下記要領にて学習会を開催いたします。ぜひご参加ください。 日時:4月25日(火)19:00~21:00 場所:大和市シリウス612(文化創造室) テーマ:「外国にルーツのある子どもたちの来日経緯を知る~自分史づくりがもたらす可能性~」 講師:日本女子大学 教授 清水睦美氏 外国にルーツのある子どもたちにとって、自らのルーツを知ることは、自己形成の上で重要だと言われています。かれらのルーツをたどると、戦争や内戦、政治的抑圧等、世界情勢や日本国内の動向と結びつくことがほとんどです。しかし、学校において、このことが外国にルーツのある子どもたちに語られる場面はほとんどなく、意図的に取り組まれなければ、子どもたちは自らのルーツを知らずに一生を終えていくことになります。支援者が、外国にルーツのある子どもたちの来日経緯を知ることで、かれらの自己形成、自分史づくりにどうかかわっていけるかを考えていきます。 参加ご希望の方は、事前に下記担当者までメールでお申し込み下さい。後日担当者より、ミーティングIDとパスコードをお知らせいたします。 申し込み先 担当 西岡 ayumin31@gmail.com 240423外国人子ども理解学習会チラシダウンロード
学校支援活動
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教室が賑やかになりました 【エステレージャ教室 1~2月報告】 南米にルーツのある中学生のBさんですが、教室に来てもとてもおとなしく、話を聞いていると学校も時々休みがちなようです。学校の宿題を持ってきて、勉強をすることはするのですが、自分から積極的に取り組むといった様子はあまり見られませんでした。 そんなBさんの教室の様子が今年に入ってちょっと変わってきたのです。 ある日Bさんは教室に母国語であるスペイン語の本を持ってきていて、それをずっと読んでいたのです。その日は、やはり南米の別の国にルーツのあるCさんも本を持ってきていたのですが、そのうち彼女たち二人が持ってきた本をそれぞれ交換したのです。しばらくすると、BさんとCさんがとても仲良く言葉を交わしています。二人はスペイン語で会話をしているので、何を話しているのか、その内容は分かりませんでしたが、あのおとなしいBさんが自信ありげに会話をしている姿がとても印象的でした。本当に些細なことかもしれませんが、自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと口にすることができるということは、その人に自信を与える大きなきっかけになっているように感じました。 さて、そんな積極的な一面が見えたBさんでしたが、別の日にスタッフとの会話の中で最近ロックミュージックにはまりつつあるということを、今度は日本語で教えてくれたのです。そして自分の好きなバンドについて雄弁に物語ると、おじいちゃんからギターをもらったので、教室で練習したいと言い出したのです。 ちょうど同じ日に、新たに教室に通うことになった子どもたちがいて、学校で音楽の時間にリコーダーを吹いているのだが、その練習をしたい、という声が上がった時でした。子どもたちとスタッフが一緒に笛を吹き、それまで静かだった教室が一気に賑やかになりました。ですからBさんのギターの練習を断る理由などありません。その次の回からギターが弾けるスタッフがBさんに弾き方を教えることになりました。 それからBさんはほとんど毎回自分のギターを持参して、熱心に練習をするようになりました。家でも練習にかなり時間をかけているようです。勉強は大丈夫なのだろうかと心配になる部分もありますが、今までこれほどまでに何かに取り組んでいる彼女の姿を見たことがなかったので、もう少し様子を見守ろうと考えています。それは、勉強をあきらめてしまったということではなくて、ギターを練習することを通じて彼女が私たちに様々な話をしてくれるようになってきたからです。また、以前よりも日本語が滑らかに話せるようになっているように感じられることもあります。ギターを通して、彼女がどのような悩みを抱えているのか、どんなことに困っているのか、ということを知ることができれば、今後彼女の支援をする際にとても参考になります。また近い将来、彼女も自分の進路について考えなければならなくなりますが、その際にも彼女自身の考えや将来についての希望を理解するうえで大きな意味を持ってくると考えています。 一見回り道のようにも見えますが、私たちは、こうした子どもたちとのやり取りが、最終的には子どもたちが安心して学び語り合う場所を作り上げていくことにつながると考えています。
外国人支援・こども支援活動
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No.61総会・教育講演会報告 Ed.ベンだよりNo.61が発行されました。 今回のEd.ベンだよりのタイトルは「年次総会の開催と教育講演会の報告」です。 Ed.ベンだよりNo.61ダウンロード 2月23日にEd.ベンチャーの定期総会が開催されました。また同日午後には「東京女子大学の武内久顕先生を講師としてお招きし「未来への責任~平和教育を考える~」というテーマで講演会とパネルディスカッションを開催しました。 今回のEd.ベンだよりは新年度にあたっての会長挨拶と教育講演会の要約が掲載されております。 ウクライナや中東での戦火は収まる気配が全く見えません。それどころか「安全保障」「平和」という言葉のもとに、この国もどんどん軍国化しています。「戦争」に加担しないためにはどうすればよいか、日頃からしっかり考えつつ学びを進めていきたいと考えています。 あわせて6月初旬までに予定されているEd.ベンチャーの学習会についてもお知らせしております。ご覧いただき、みなさまのご参加をお待ちしております。
Ed.ベンだよりPDF
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外国人の子ども理解のための学習会では、4月23日(火)に下記要領にて学習会を開催いたします。ぜひご参加ください。 日時:4月25日(火)19:00~21:00 場所:大和市シリウス612(文化創造室) テーマ:「外国にルーツのある子どもたちの来日経緯を知る~自分史づくりがもたらす可能性~」 講師:日本女子大学 教授 清水睦美氏 外国にルーツのある子どもたちにとって、自らのルーツを知ることは、自己形成の上で重要だと言われています。かれらのルーツをたどると、戦争や内戦、政治的抑圧等、世界情勢や日本国内の動向と結びつくことがほとんどです。しかし、学校において、このことが外国にルーツのある子どもたちに語られる場面はほとんどなく、意図的に取り組まれなければ、子どもたちは自らのルーツを知らずに一生を終えていくことになります。支援者が、外国にルーツのある子どもたちの来日経緯を知ることで、かれらの自己形成、自分史づくりにどうかかわっていけるかを考えていきます。 参加ご希望の方は、事前に下記担当者までメールでお申し込み下さい。後日担当者より、ミーティングIDとパスコードをお知らせいたします。 申し込み先 担当 西岡 ayumin31@gmail.com 240423外国人子ども理解学習会チラシダウンロード
2024年04月12日 外国人の子ども理解の学習会 4/23学習会開催のお知らせ
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2024年04月09日 Ed.ベン便り No.61総会・教育講演会報告
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外国人の子ども理解の学習会では、3月27日(水)に事例研究会を開催します。 外国人の子ども理解の学習会では、事例研究会を下記のとおり開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。2024年度最初の研究会となります。みなさまのご参加をお待ちしております。 日時: 3月27日(水) 19:00~21:00 Zoomによるオンライン開催 事例:「不安を抱えた中学生」 事例提供:事例研究会スタッフ 日本語や勉強が不安で、教室にいるのがつらいと感じている中学生の事例をもとに、協議をしていきます。 外国にルーツを持つ子どもたちにとって、安心できる教室について考えていきたいと思います。 参加を希望される方は、事例研究会担当篠原(h-sunflower@jcom.home.ne.jp)までメールでお申し込みください。研究会の資料とZoomのID、パスコードを後日お知らせいたします。 ※お預かりした個人情報は学習会に関するご連絡以外には使用いたしません。 お知り合いの先生で、外国人の子どもの支援に関心を持たれている方がいらっしゃいましたら、事例研究会の開催についてご紹介いただけますようお願いいたします。
2024年03月18日 外国人の子ども理解の学習会 3/27事例研究会開催(Zoom)
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【エステレージャ教室 1~2月報告】 南米にルーツのある中学生のBさんですが、教室に来てもとてもおとなしく、話を聞いていると学校も時々休みがちなようです。学校の宿題を持ってきて、勉強をすることはするのですが、自分から積極的に取り組むといった様子はあまり見られませんでした。 そんなBさんの教室の様子が今年に入ってちょっと変わってきたのです。 ある日Bさんは教室に母国語であるスペイン語の本を持ってきていて、それをずっと読んでいたのです。その日は、やはり南米の別の国にルーツのあるCさんも本を持ってきていたのですが、そのうち彼女たち二人が持ってきた本をそれぞれ交換したのです。しばらくすると、BさんとCさんがとても仲良く言葉を交わしています。二人はスペイン語で会話をしているので、何を話しているのか、その内容は分かりませんでしたが、あのおとなしいBさんが自信ありげに会話をしている姿がとても印象的でした。本当に些細なことかもしれませんが、自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと口にすることができるということは、その人に自信を与える大きなきっかけになっているように感じました。 さて、そんな積極的な一面が見えたBさんでしたが、別の日にスタッフとの会話の中で最近ロックミュージックにはまりつつあるということを、今度は日本語で教えてくれたのです。そして自分の好きなバンドについて雄弁に物語ると、おじいちゃんからギターをもらったので、教室で練習したいと言い出したのです。 ちょうど同じ日に、新たに教室に通うことになった子どもたちがいて、学校で音楽の時間にリコーダーを吹いているのだが、その練習をしたい、という声が上がった時でした。子どもたちとスタッフが一緒に笛を吹き、それまで静かだった教室が一気に賑やかになりました。ですからBさんのギターの練習を断る理由などありません。その次の回からギターが弾けるスタッフがBさんに弾き方を教えることになりました。 それからBさんはほとんど毎回自分のギターを持参して、熱心に練習をするようになりました。家でも練習にかなり時間をかけているようです。勉強は大丈夫なのだろうかと心配になる部分もありますが、今までこれほどまでに何かに取り組んでいる彼女の姿を見たことがなかったので、もう少し様子を見守ろうと考えています。それは、勉強をあきらめてしまったということではなくて、ギターを練習することを通じて彼女が私たちに様々な話をしてくれるようになってきたからです。また、以前よりも日本語が滑らかに話せるようになっているように感じられることもあります。ギターを通して、彼女がどのような悩みを抱えているのか、どんなことに困っているのか、ということを知ることができれば、今後彼女の支援をする際にとても参考になります。また近い将来、彼女も自分の進路について考えなければならなくなりますが、その際にも彼女自身の考えや将来についての希望を理解するうえで大きな意味を持ってくると考えています。 一見回り道のようにも見えますが、私たちは、こうした子どもたちとのやり取りが、最終的には子どもたちが安心して学び語り合う場所を作り上げていくことにつながると考えています。
2024年03月08日 子どもの居場所・学習教室 教室が賑やかになりました
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2024年02月05日 Ed.ベン便り No.60「民主的」とは?「平和」とは?
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【エステレージャ教室 11-12月報告】 コロナ禍前、毎年12月最後の教室では、子どもたち同士の親睦を図る目的で、クリスマス会を開いていましたが、コロナ禍下の3年間は開催できませんでした。コロナ感染症が5類感染症に移行したこともあり、今年は3年ぶりにクリスマス会を開催しました。高校生スタッフの提案で、教室を卒業した先輩たちも招くことにしたので「クリスマス同窓会」となりました。 「同窓会」では、小中学生には今年の振り返りを、卒業生には近況報告などを話してもらいました。卒業生たちは、小学校から中学校卒業まで教室に通ってきていた生徒で、久しぶりの再会となりました。卒業生たちの現在は、高校生、専門学校生、社会人と様々ですが、かれらの姿に、懐かしさとともに頼もしさを感じました。背丈が伸び、大人の顔つきになり、言葉遣いが中学生の時とは違って大人の言葉遣いになり、見た目が大人になっただけではなく、かれらの近況報告の言葉からも成長を感じました。卒業生たちは、高校や専門学校での勉強が難しくて少し苦労した(している)こと、高校卒業後の進路をどのように考えたか、自分のやりたいことを模索する中で少しずつやりたいことが見えてきたことなどを話してくれました。かれらの話はどれも説得力があり、小中学生の子どもたちにとっては、進路学習の機会にもなりました。卒業生たちの姿が、小中学生にとってのロールモデルとなってくれたと思います。 ロールモデルと出会うことは、自分の将来像を描き、今をどのように過ごしたらよいのかを考える機会になりますが、外国にルーツがある子どもたちが、身近なところでロールモデルと出会うことは日本人の子どもに比べると難しいです。親、きょうだい、学校の先生や先輩など、日本人の子どもの周りには、ロールモデルとなりそうな日本人がたくさんいます。しかし、外国にルーツがある子どもたちにとって、同じような背景を持つ人は多くはなく、その中からロールモデルを探すのはさらに難しいのです。よいロールモデルとの出会いは、かれらの可能性を広げてくれると思いますが、出会いのチャンスが少ないのが現実ではないでしょうか。 これまで、卒業生を招いて話を聞くという機会がありませんでしたが、卒業生と出会う機会を積極的に作っていくことの必要性を感じました。エステレージャ教室が、学習や居場所であるだけではなく、出会いの場所にもなっていけたらと思います。(SH)
2024年01月22日 子どもの居場所・学習教室 ロールモデル
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10月から11月にかけて行われた学習会の報告です。 1.「インクルーシブな社会を目指す授業提案」(延べ参加者:15名) 日時:①2023年10月12日(木) 19:30~22:00(Zoomによる) ②2023年10月23日(金) 20:00~22:00(Zoomによる) ③2023年11月3日(金) 20:00~21:30(Zoomによる) 授業提案者:森尾 宙(座間市中学校教諭) 2.「インクルーシブな社会を目指す授業実践報告」(参加者:5名) 日時:2023年11月30日(木) 19:30~21:00(Zoomによる) 授業の題材:様々な家族のかたち 授業発表者:森尾 宙(座間市中学校教諭) 【報告】 今回の一連の学習会では、インクルーシブの視点での授業実践を目指し、授業検討・実践報告を行った。日々教室で生活する生徒の困り感から、テーマを”家族”に絞り、様々な家族のかたちを題材として提示し、家族関係について子どもと考える授業を行った。 インクルーシブの視点として、様々な家族のかたちに触れることで、自分自身の捉え方が絶対的なものではないと気づくこと。そして、多様性を認めるためには、既存の当たり前とされている枠組みを作り直すことが必要であるという気づきが生徒に残ることを目指した。 生徒の振り返りからは、「血縁によらない家族関係があることを知った」「家族の関係・役割を考えるきっかけになった」といった、新たな気づきについてのコメントがみられた。しかし、「やっぱり、血のつながりがあるから家族と言える」といった既存の価値観から脱することができない生徒もみられた。 今回の授業で提示した“三人親”“拡張家族”といった“家族のかたち”は世界的には認められつつある中にあって、日本社会で生きる生徒にとっては、まだ身近なものではないという状況があり、生徒自身が家族について語る工夫や、日本の一般的な家族観が歴史的にどのように作り出されてきたのかなど、多角的な視点で“家族”を捉えるように、授業者自身の学びが重要であると感じた。 また、検討した授業の実践者が1名であったため、実践による授業者同士の連携・広がりを創ることができなかったことは、非常に残念であった。同じ場で生活する生徒に対して、様々な角度から変化や成長を見取ること。共通の課題意識をもって、生徒と向き合う教職員集団を創っていくことができていないという、課題が見える学習会にもなった。
2024年01月12日 インクルーシブ社会を目指す学習会 【報告】10~11月学習会
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2024年01月12日 お薦めの書籍・文献 きみの人生はきみのもの
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2023年12月26日 お薦めの書籍・文献 それでも、日本人は「戦争」を選んだ
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【エステレージャ教室 9-10月報告】 昨年から、専門学校に通っているWさんがエステレージャ教室のスタッフとして教室に来てくれるようになりました。彼女のルーツは南米なので、同じ南米ルーツの子どもたちの学習支援にあたっては大きな力となってくれています。 そのWさんから大学への編入に関する相談を受けました。同じ大学の中での学部間での編入や、同じ系列校同士での編入は時々見られるケースかもしれませんが、専門学校から大学に編入する制度があることはあまり知られていません。相談を受けた時もそうした制度があることをあまり知らなかったので、Wさんに確かめると、以前にも同じ制度で大学に編入を果たした先輩がいるということでした。 Wさんが大学編入後に学びたいことや将来的な進路を尋ねると、かなり具体的で、編入を希望する大学についてもよく調べていることが分かります。「そこまで具体的に固まっているのなら、相談を受けてもあまり役に立たないかな・・・」と思っていました。 しかし一つ気がかりなことがありました。学費です。Wさんは既に専門学校の学費について奨学金を借りているそうです。今後大学に編入するとしても、やはり経済的な事情から、さらに奨学金を借りる必要があるということでした。奨学金を借りるあてはあるそうなのですが、問題は、大学を卒業してから迫られる奨学金の返済についてです。 Wさんが外国ルーツであるかどうかは関係なく、学卒後の若者が抱える奨学金返済の問題は、実は今日の日本社会の大きな問題でもあります。「奨学金」というくらいだから低利子だろうし、返済もそれほどきつくないのだろうと思いがちですが、それらの返済額は毎月2~3万円に上るということをよく耳にします。 「奨学金」と言えば聞こえはいいですが、結局のところ「教育ローン」なのです。以前は教職に就いた場合に返還が免除されるという制度もありましたが、いつの間にかそうした制度もなくなってしまったようで、今ではほとんどが「貸与制」となっているようです。 「賃上げ」がようやく叫ばれるようになったとはいえ、まだまだ全体的に賃金は抑えられたままです。その一方で物価は上がり続けています。いずれ税金も社会保障費も上がっていきます。さらに非正規雇用の割合は依然として高いままです。そうした中で、働き始めたばかりの若者が「わずか」とは言えない負債を抱えるという現実は、なかなか厳しいものがあります。 さらに、こうした制度について、当の本人があまりよく分かっていないということも問題です。特に外国ルーツの生徒・学生にとって、奨学金制度を理解するには相当の日本語能力が求められると思いますし、周囲からのアドバイスも必要かと思われます。 大学に編入したらあとどれだけ奨学金を借りることになって、負債総額がいくらになるのか?月々の返済額がどれくらいで返済期間がどれくらいになるのか?編入は諦めて、就職先を探したほうがいいか?・・・などなど、あれこれと頭をひねりながら、一緒に話し合いました。結局最終的な結論には至りませんでしたが、もう一度よく考えて、家族ともよく相談してみるということになりました。 この国では教育の機会は平等だと、私たちはいつの間にかそう思い込んでいるかもしれません。実際は平等どころか、きわめて不平等なのです。今回のWさんからの相談をとおしてそのことをつくづく考えさせられました。(TH)
2023年12月07日 子どもの居場所・学習教室 進学の相談
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2023年12月07日 Ed.ベン便り No.59「平和教育」を!是非!
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2023年11月20日 お薦めの書籍・文献 戦争とは何だろうか