9/13 模擬授業 報告

内容:授業実践に向けての模擬授業

日時:2018年9月13日(木)19:00~21:00

場所:大和市文化創造拠点シリウス605

参加人数:大人6名 子ども2名

10月の授業実践のための模擬授業を行いました。前半が小学校での道徳の授業、後半は中学校での社会科の授業でした。

小学校の授業は2時間扱いで、1時間目には、職業選択についての学習をします。仕事を選ぶ理由は様々であることに触れながら、求人広告の間違い探しというグループ活動から「時給」「最低賃金」などの条件を知るという学習を考えました。2時間目は実際に仕事としている人にインタビューし、①その仕事を選んだ理由、②仕事を継続することができている理由 を知る学習です。仕事に就く理由は必ずしもポジティブな理由とは限らないにもかかわらず、仕事をつづけることができている人がいるという点に目を向け、仕事を続けることができる理由を子どもたちなりに考え、インタビュー映像で、再確認したり、発見したりできればと考えています。最終的には「人はなぜ働くのか」について自分なりの考えをもつことができるような学習にしていきたいです。参加者の方には、1時間目は社会科、2時間目は道徳と分けても良いのではないかという意見や、職業について知ることに価値を置くのか、働くことの概念を考えることに価値を置くのか明確にすることが重要なのではないかというご意見をいただきました。

中学校は社会科で、労働基準法が守ろうとする生き方とは何か考えることで、「よりよく生きる」ということについて自分なりの考えを持たせることにつなげたいと考えました。工場での不当な労働環境に置かれている登場人物の物語を聞き、労働問題に目を向け、労働者の権利、労働基準法の内容を再確認します。その上で、「労働基準法はどのような生き方を守ろうとしているのか」についてグループで考えます。最終的には「よりよく生きる」とはどのようなことなのか考えます。労働の問題を扱うことで、私たちが目指す生き方について考える授業を計画しています。模擬授業では、実際に話合い活動もしました。発問がかなり抽象的な言葉なので、中学生がどこまで考えることができるのか、難しい点でもあります。また、労基法の話題から「より良く生きるとは」を考える学習につなげていく学習の流れがまだ明確ではないというご意見もありました。前半の物語の問題点を洗い出したあとにその問題をどう扱うか、解決策を考えるのか、ただの導入として扱うにとどめるのかも改めて考えた方が良いのではというご意見もいただきました。

今回の模擬授業を経て、最終的な授業案を練っていきたいと考えております。

<参加者感想>

授業案の検討って本当に面白いですね。とにかく様々に考えられていて私も勉強になりました。私としては、労働を精神的・道徳的に捉えたくないと考えています。労働は人が生きていく上での必須条件だと思っています。

「労働」を様々な視点で子どもたちに教えるということ、今まで行ったことがないので、模擬授業を通して、子どもたちがどのようにとらえていくのか、考えをめぐらせるのかを改めて感じることができた。