No.34教育講演会に向けて1

Ed.ベンだよりNo.34が発行されました。

 今回のタイトルは「教育講演会『ヤングケアラーを考える』を聞くための視点として(その1)」です。
さらに副題として、「背景なき子どもたち・・・『児童・生徒』歴史の流れのなかで、今の学校をとらえ直してみる」というタイトルも掲げられています。
Ed.ベン便りNo.34 ヤングケアラーを考える←ダウンロードはこちらから(PDF)
 
 来る2020年2月24日に、Ed.ベンチャー教育講演会が開催されることとなりました。教育講演会の演題は「ヤングケアラーを考える-子どもの視点から学校教育を問い直す」です。講師は2018年に中公新書から出版された『ヤングケアラー-介護を担う子ども・若者の現実』の著者である澁谷智子氏(成蹊大学文学部 准教授)をお迎えします。

 高齢者等の介護を巡っては「老々介護」という言葉が知られるようにもっぱら大人が関わる出来事だと捉えられがちですが、実は子どもや若者も介護に関わることが少なからず見られるようです。子どもが家族の介護にあたる場合、周囲はそのことに対して「子どもなのにえらいことだ、すごいことだ」と肯定的に評価しがちかもしれませんが、その一方で介護を担う子どもの学習の機会が奪われがちであることについてはなかなか気が付きません。
 今後、より一層の高齢化が確実視される中で、家族の介護にあたる子どもや若者の学ぶ機会をどのように考えればよいのでしょうか。この課題を戦後教育の流れのなかに位置づけつつ、より広い視点からとらえ直すための視点が示されています。
 ぜひお読みください。