2013年1月の理論学習会の報告−不登校の子どもたち

参加者:14名
スタッフ:2名
1月の理論学習会は、大和市教育支援教室、通称「まほろば教室」に5年間携わっていた松永雅文先生をお呼びし、「不登校の子どもたち」というテーマでお話しいただきました。まずは不登校児の状況や、まほろばの日常、不登校児の進路の紹介、最後に各年度に感じたことをお話しいただきました。
連続3日、断続5日欠席で不登校児として扱われます。不登校児を語るにも幅がありますが、最近の子どもたちの傾向として、人に対して気を遣う子が増えており、疲れている子が多いという事が話題に挙がりました。そこには社会の問題が潜んでいて、働かない=悪い、学校に行かない=悪いといった考えがある、社会にもっと余裕があればいいのに…と松永先生は言いました。昨今多忙化する教育現場の中で、先生の身の削るような努力の結果が再登校につながったケースが多かったそうです。一方、学校側が何ができるか考えていく時、学校への魅力を上げる方法を考えていく必要性も提示されました。それはシステムを整えればよいという訳ではない、「教師としての役割」としてでは不登校児と向き合っていけないということであり、「人間と人間」、自分のどの価値で向き合っていくのかが問われているのだと強く感じる時間となりました。