2019年度スタディツアーについて

スタディツアーでは、毎年現在の教育情勢や社会状況に関する場所へ、出向いて学習を行っています。昨年度は、自立援助ホーム「みずきの家」を訪問しました。10代後半の子どもたちが、虐待等の事情から、家族と離れ、進学・就職を目指し、自立に向かう状況を知ることができました。一方で、ホームの県内設置状況を考えると、家族という枠に捕らわれ、苦しんでいる子どもたちがまだまだ多く存在しているだろうという結論に至りました。

今年度は、神奈川県平塚市にある子ども自立支援センター「きらり」を訪問します。「みずきの家」も「きらり」も社会的養護の施設です。社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。

「きらり」は、2017年4月に、「乳児院」、「福祉型障害児入所施設」、「児童心理治療施設」の3つが一体となった県内初の子どもの自立を支援する複合施設として開設されました。乳児院では、乳幼児の生活支援・一時保護、入所児童の家族支援をしています。福祉型障害児入所施設は知的障害児の生活支援、在宅知的障害児の短期入所支援・一時保護をしています。児童心理治療施設では、情緒障害児や発達障害児への専門的な心理治療および生活支援、施設内教育(平塚市立金目小中学校五領ヶ台分校)との連携による教育補助、地域生活に向けた関係機関との調整を行っています。「きらり」に入所する子どもたちは、家族と離れ、心理・医療等の専門的ケアを受けています。

様々な課題を抱えた子どもたち、困難さを背景に持つ家庭環境。各先生や各学校だけで、子どもたちや家庭を支えるのが難しいケースが増えています。「きらり」への訪問を通して、福祉や医療の立場からの専門的な支援の実情を学ぶとともに、私たちが日頃関わる様々な状況を抱えた子どもたちとその家庭に対して、本当に適切な支援の在り方を考える機会としたいと思います。

 

2019年度スタディツアー

訪問先:県立子ども自立生活支援センター「きらり」(神奈川県平塚市)

訪問日:2019年8月9日

(担当:池田喬)