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  •  スタディツアーでは、教育課題や社会状況に関する現場を実際に訪れ、学習をします。  昨年度のスタディツアーでは、近年広まりを見せる子ども食堂を訪問しました。地域ぐるみでの子どもやその家族を支える取り組みや、子どもたちの居場所づくりという、食事の提供にとどまらない子ども食堂の意義を、ツアーを通じて学ぶことができました。一方で、このような子ども食堂が広まる背景には、遅くまで働かなければならなくなっているなど、親たちの働き方に関する問題、その要因となっている社会・経済状況の問題があることを、再認識しました。近い将来、今支援を受けている子どもたちが大人になり、今度は労働者として、その社会に飲み込まれていくことになります。子どもたちが就労するときに、どんな支援をすればいいのでしょうか。また、そのときまでに、子どもたちにどんなことを伝えていけばいいのでしょうか。  そこで、今年度は、若者の就労の実態を学ぶために、自立援助ホームを訪問します。自立援助ホームとは、児童養護施設や乳児院などと同じく社会的養護施設の一つです。社会的養護施設とは、保護者がいない子どもや、保護者に監護させることが適当でない子どもを、公的責任で社会的に養育し、保護する施設のことです。その中でも自立援助ホームでは、様々な要因により、保護者の支援を得られず、自立を強いられた義務教育終了から20歳未満までの年齢の子どもたちが、支援者と共同生活を行いながら、高等教育への進学を目指したり、就職し収入を得て、自立した生活が送られるように準備を行っています。神奈川県内には、現在9つの自立支援ホームが設置されていて、今回はその一つの、「みずきの家」を訪問します。「みずきの家」は、南足柄市に位置し、女子定員6名で開設されています。  秋の訪問に向けて、今後、社会的養護施設の紹介、自立援助ホームの現状、文献紹介などを行っていきます。今後もご覧いただき、ツアーにぜひご参加ください。 

    2018年04月27日 スタディツアー 自立援助ホームとは

  •  まず何よりも感じたのは、子どもたちの元気の良さ。ただ元気なだけではなく、小学校中学年の少し年上のお兄さんお姉さんから、よちよち歩きの赤ちゃんまでが、一緒に泣き出す子もなくともに食事をとり、遊べていること。一方で、一人本読みをして母親の帰りを待つ男の子、彼のそういう過ごし方も周りの子が受け入れている。学校という同学年同士の環境とは違う、異年齢による子どもたちの関係性が作られていると思いました。  「子ども」食堂ではあるが、子どもたちだけでなく、お母さん同士、調理されている方々、詩吟の先生、地域のおばちゃん、突然やってきた学校の先生、そしてスタッフの方々、いろいろな立場や年代の人間が集まっている。子ども食堂がある木曜日以外は、家で一人で親の帰りを待っているのかもしれない。でも、毎週1日は、みんなで食事をして笑顔になれる場、学校とは違う勉強ができる場があるのは、とても大切であると思いました。親や先生以外の大人と出会う機会というのは、今の時代、なかなかありません。その出会いは、「今」も、もちろん大事ですが、少し大きくなったとき、何か困ったことがあったとき、親以外に話ができる大人がいること、戻ってこられる場所があるというのは、今後子どもたちにとって大きな意味を持つだろうし、そんな場所になってほしいと思いました。  今回、子どもたちの生活を「食」の視点から見直すということでツアーを企画しました。「ご飯ちゃんと食べている?」というと、食べているか、食べていないかということに目が行きがちです。しかし、子ども食堂を訪問してみて、「何を」「誰と」「いつ」「どこで」「どんな風に」食べているかが、子どもたちに大きな影響を与えるということを、子どもたちの姿・笑顔を見て、参加者は実感しました。  子ども食堂には、食の提供だけでなく、居場所づくりという側面も求められています。今、そしてこれから先も生活の基盤となる「地域」における居場所と考えると、それは今自分が「安心していられる」居場所であると同時に、何かあったときにそこに「立ち戻れる」居場所にならなければならないと感じました。それは、子どもたちだけに必要なものではありません。しんちゃんハウスでは、子ども食堂だけでなく、高齢者や障がい者を対象とした活動まで広がりを見せていて、地域で支えるという一つのモデルを示していました。 参加者感想より抜粋 ・新しい発見ばかりでした。子ども食堂というと、暗いイメージがありましたが、今回、実際に足を運んでみると違っていました。   ・誰にとっても使いやすい場所でアットホームさを感じた。子どもたちが施設に入ればみんなで「おかえり」と声をかけ、誕生日を月末にお祝いすることや、一人ひとりにかごを渡し木曜日には整理整頓するなど、感心に思うことがあった。私が、活動している場所は自分たちの団体の他にも利用者がいるため、一部を借りて教材などを置けられないが、ずっと自分たちの好きに使える場所があることは、いつか私も目指したいと感じた。   ・普段の家庭での食事を想像してみると、限られた関係の中で何かしらのストレスを親子ともに抱く部分があるのではないかと思います。だからこそ、子ども食堂という大人の目が多くあり、人が互いを認め合い補い合える安心感は、子育て疲れを持つであろう親にとっても、また子どもは背伸びをしながら褒められることで心地よい場なのだと思いました。   事前学習会   9月21日(木)19:30~21:00 シリウス603号室         参加者 10名 スタディツアー 10月5日(木)、12日(木)、26日(木)、11月2日(木) 17:30~19:00         NPO法人地域家族しんちゃんハウス子ども食堂「はぐく」         参加者のべ9名 事後学習会   11月9日(木) 19;30~21:00 シリウス603号室         参加者3名      

    2017年11月28日 スタディツアー ツアー報告 子ども食堂の意義

  • スタディツアー事前学習会報告  今年度スタディツアーで訪問する子ども食堂「はぐく」について、食堂を主催するNPO法人「地域家族しんちゃんハウス」代表の館合みち子さんをお迎えして、お話を聞きました。重度障がい児童受け入れ施設「地域家族しんちゃんハウス」としてスタート。その後、学童保育、NPO法人として、形を変えながら地域の家族支援を行われてきました。  支援を続ける中で、19時、20時までおなかを空かせて、子どもたちが親の帰りを待つ今の子ども事情に対し、「おかしい」と思うようになったそうです。その背景にあるのは、国が掲げた一億総活躍プラン。ニッポン一億総活躍社会のもと、働く親は家で料理を作って待っててはくれなくなった。ともに、打ち出されたはずの地域共生社会は置き去りにされ、大人が作った社会構図の中で、貧困格差が子どもたちを振り回し始めている。食に関しては、バランスの取れた食卓が用意されず、ただ空腹を満たすため、コンビニ弁当やカップラーメンなど同じものばかりを食べ、孤食・個食の問題が増えている、この状況を危惧し、今年1月子ども食堂「はぐく」を立ち上げられました。  子ども食堂には、毎回15名ほどの子どもたちが利用しています。それぞれ様々な背景があります。利用する子どもたちの多くは小学校低学年です。ここで過ごし、中学高校へ進み悩んだ時には立ち戻れる居場所となってほしい、状況を共有できる友だち関係を築いてほしいということです。  野菜を提供してくださる方の菜園を訪れ、野菜スケッチをしたときのこと。初めは野菜の実の部分しか描かなかった子が、葉や茎まで描き、普段スーパーに並んでいて、口にする野菜がどのように育っているのかを知ったそうです。別の日には、老人会の方がハーモニカ演奏に訪れ、童謡を聞かせてくれました。様々な形で支援をしてくれる人の存在が、生きた学習を提供しています。おなかを空かした子どもたちに対する館合さんの「思い」が子ども食堂を立ち上げ、その「思い」に呼応した方々の「思い」が、子ども食堂に深まりを生んでいます。  大きな木の絵を見せながら、土に埋まっている根の部分のように、「目に観えないものの大切さ」を伝えていきたい、それは、地域で言えば、団欒であり、目指していきたいと館合さんはおっしゃていました。しんちゃんハウスでは今後、認知症カフェを開始するそうです。子ども支援だけでなく、高齢者の方も含めた地域環境作りを目指すとのことです。  子ども食堂について知るだけでなく、教えるということは、どういうことなのか、子どもたちに何を教えなければならないのかということを、改めて考えさせられ、また子どもたちに向きあう元気をもらえた、館合さんの熱いお話でした。 開 催 日 9月21日(木) 場  所 大和市文化創造拠点シリウス 603会議室 参加人数 10名

    2017年10月05日 スタディツアー 「思い」が作る子ども食堂

  • これまで市民活動として、子ども食堂は盛り上がりを見せていると報告してきましたが、今回は、行政側からの支援・取り組みがどのように行われているのかについて、お伝えします。 大和市では、子ども食堂の運営団体への補助金を設けています。毎月1回以上、1回あたり3時間以上の子ども食堂を実施し、1回あたり10食以上の食事を提供できる体制をとることが条件となっています。1回ごと¥17,000の運営費だけでなく、初期経費も補助対策となっています。 平成28年度(平成29年度実施)の補助対象団体は、秋にスタディツアーで訪問予定の特定非営利活動法人地域家族しんちゃんハウスの「子供食堂はぐぐ」(大和市南林間)と社会福祉法人県央福祉会の「こども食堂ハルテ」(大和市西鶴間)、特定非営利活動法人さくらの森・親子サポートネットの「わにわに食堂」(大和市上草柳)の3団体です。なお、平成29年度予算では補助対象団体4団体とするそうです。 大和市のように、子ども食堂に限定した補助金を設けている市町村は、神奈川県内には現時点では他にありません。他県、他市区町村では、徐々に子ども食堂対象の補助金が始まりだしており、新しい試みといえます。神奈川県内の他の市町村では、子育て支援活動の一つとしていたり、厚木市のように市民協働提案事業として子ども食堂への補助金が支給されています。川崎市では、地域子ども・子育て支援活動支援助成モデル事業としています。その応募条件の中に、「子どもが安全・安心に過ごせる居場所づくり」を掲げています。このことから、食の提供・貧困問題としての子ども食堂だけでなく、様々な背景を抱える子どもたちの居場所づくりの場として、捉えられてきていることがわかります。秋の訪問でも、子どもたちが学校から帰った後の過ごし方・居場所についても考えるスタディツアーとしていきます。  

    2017年07月22日 スタディツアー 子ども食堂 行政の支援

  • 2017年05月11日 スタディツアー 子ども食堂に関する文献紹介

  • 今年度のスタディツアーでは、秋に子ども食堂への訪問を計画しています。 子どもが、家庭での食事をコンビニ弁当やカップ麺ですませていたり、一人で夕食を食べているなど、「食」に関する問題への支援として、子ども食堂は全国的に広がりを見せています。また、食事の提供だけでなく、子どもたちの居場所づくりの取り組みをしている食堂も増えています。今回の訪問では、ただ子ども食堂の取り組みを知るだけでなく、参加者日ごろ接する目の前の子ども達の生活について、「食」の視点から見つめ直すきっかけとなるようなスタディツアーを目指します。 訪問に向けて、これから子ども食堂に関する様々な情報を提供していきます。 今回は、神奈川県内の子ども食堂の現状について報告します。現在、県内には44の子ども食堂が開設されています。市町村別にみると、県内33市町村中、18市町に開設されていて、1番多いのは横浜市で、その数は11です。 運営母体別にみると、NPO法人が6、NPO(市民団体・主婦団体・学生団体など)が26、飲食店・企業が8、地域地区センターが1、社会福祉法人が2、福祉事業所が1、教会が1です。(併催含む) 子どもたちへ無料で食事を提供しているのは44中、15です。それ以外でも100円から300円という安価での提供となっています。 開催頻度としては月1回というのが1番多く17、次いで月2回が14です。中には、週1回という食堂が3つあります。 食事の提供だけでなく学習支援も行っている食堂が5つあり、子ども食堂における新たな支援の形が試みられています。 2012年夏に、東京都内で始まった子ども食堂ですが、神奈川県内では2015年2月に横浜市で初めて開催されました。多くは、2016年中にスタートし、その数は35です。さらに、2017年に入ってからも5件が新たにスタートするなど、神奈川県内では市民運動として、大きな動きを見せています。 今後、子ども食堂に関する文献紹介や個々の子ども食堂の紹介をしていく予定です。

    2017年04月06日 スタディツアー 神奈川県内の子ども食堂の状況

  • 【11月19日 スタディツアー 報告】 11月19日(土)に新事業であるスタディーツアーを開催しました。訪問地は群馬県上野村です。朝大和を出発するときは、雨に見舞われ心配しましたが、上野村につくと雨も上がり、無事に見学をスタートできました。 最初の目的地、山村留学施設「かじかの里学園」では、園長先生からお話を聞きました。保育園から中学校まで一緒という関係性が固定されてしまう可能性もある村の子どもたちのなかに、学園の子どもたちが介入していくことによる活性化と、それを進めていく中での子どもたち同士や、地域と学園などの関係性の課題などがうかがえました。「場面場面の子どもたちの様子を切り取ってでは、子どもたちを見取ることはできない」という園長先生の言葉には、毎日顔を向き合う環境の中ならではの重みがありました。 外に目を向けると、学園の裏山で自分の身長ほどの深さの穴を掘り、楽しむ子供たちの元気な様子が見られました。 園長先生のお話は、ペレットストーブを囲んで行われました。ペレットとは、木工品づくりで発生した木くずから作られた固形燃料です。村の中にはこのペレットを燃料としてバイオマス発電も行われており、エネルギーが地産地消されています。また、木工品職人のIターンUターン者受け入れによる雇用の創出など、村の豊富な森林を生かした林業を中心とした自給自足の生活へと推移しているとのことでした。 2つ目の訪問地は、「慰霊の園」です。ここは、1985年に上野村で発生した日航ジャンボ機墜落事故の慰霊施設です。遺留品や当時の記録などから、事故当時の様子や上野村がどのように事故に対応したのかを知ることができました。また、犠牲者の名前が記された慰霊塔をはじめ整然と保たれた施設の様子から、その後も上野村が事故と向き合ってきたことがうかがえました。 3つ目の訪問地村内観光施設「まほーばの森」では、吊り橋の高さに驚きながらも、上野村の雄大な自然を感じました。 これまで、Ed.ベンチャーの各事業で、新自由主義や格差社会への批判的なまなざしを学んできました。今回の上野村の訪問で、外的資源の導入や地産地消による循環型社会への取り組みなど、「地元の資源を活用し、大きな利益を追求することはせずに、持続できる社会を目指す」という新たな社会の形を知ることができました。   【10月28日 事前学習会 報告】 渋谷学習センターにてスタディツアー事前学習会を行いました。 ツアー訪問地である群馬県上野村の村長を40年間務めた黒澤丈夫氏について書かれた、「誇りについて 上野村長黒澤丈夫の遺訓から」(藤井浩:上毛新聞社)の文献報告をしました。福祉・産業・教育などに関する取り組みなどの黒澤氏の村づくりの考え方から、上野村の取り組みの根底にある助け合い、守りあいの精神を紹介しました。また担当から事前見学の報告を行い、実際に訪れる上野村について、知ってもらいました。 報告の後、参加者による意見交換を行いました。「上野村の教育の目的・どこで活躍する人材を育てるようとしているのか」「様々な取り組みが可能な経済的基盤となっているものはなにか」「黒澤村長の村づくりの理念の継続」などの意見が出ました。 上野村を知るとともに、ツアー当日に向けて課題の整理がされました。  

    2016年12月29日 スタディツアー スタディツアー 報告

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