10月, 2013
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今回は、8月に講読した「これが論点!就職問題」の著者である、法政大学キャリアデザイン学部教授である児美川孝一郎先生をお呼びし、講演会を行いました。「大学生と大学教育のリアル、そしてシューカツ狂騒曲」というタイトルで、現在の就職活動がいかに大学教育と学生を追い詰めているのか、その実情を知るとともに、この状況をどう打開していけばよいのかご講演いただきました。講演会では、自分から動かない大学生が増えたこと、それによって大学のキャリアセンターはしゃかりきになって支援に追われているなど、大学のリアルな実情をお話しいただきました。児美川先生からは、「高校までが、それからの生きていく姿勢を決めていく」「義務教育で自主性を育てていくことが必要だ」と提言されました。参加者からは、子どもたちが「働く」ことの意味を知ったり、アイデンティティの捉え直しをしたりすることが必要だが、教育部分でどこまでキャリア教育を担っていくのかなどの意見が出ました。子どもたちの「とりあえず」進学を目指す、「とりあえず」大学に行くといった考えは、当事者だけの責任ではなく、周りの大人が目先のことしか考えていない結果であること、将来子どもたちが羽ばたいていく社会を視野に入れて育てていくことが大切だということを改めて感じる時間となりました。
2013年10月06日 理論学習会 9月の理論学習会のご報告−講演「大学生と大学教育のリアル、そしてシューカツ狂騒曲」
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今回は、今私たちが教えている子どもたちが近い将来直面する就職事情をしっかり学びたいと思い、児美川孝一郎氏の著書「これが論点!就職問題」の講読会を行いました。この本には大学側・大学生側・企業側と、さまざまな立場によった論が挙げられており、参加者からは、教育界は就職問題について足並みをそろえていくべきなのか、キャリア教育は本当に必要なのかなど、大学教育の現状や義務教育に求められることについて話題に挙がりました。
2013年10月06日 理論学習会 8月の理論学習会のご報告−「これが論点!就職問題」を読む
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7月は、「日本国憲法」をテーマで学習会を行いました。まずはじめに小・中学校で学習する日本国憲法について、教科書や絵本など参考に、どのようなことが書かれているのか報告されました。その後、参加者全員で、日本国憲法についての解釈や憲法改正への動きについて意見交換をしました。今、日本で憲法改正の動きが見られる中、この日本国憲法をどう考えたらいいのか、また、教師という立場でこの日本国憲法をどのように子どもたちに伝えたらいいのか、どのように教えたらいいのか、という課題を考えさせられた場となりました。
2013年10月06日 理論学習会 7月の理論学習会のご報告−憲法学習会
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6月3日に、4月からの連続企画である「理論学習会序説」の最終回として、下福田中の柿本先生を講師にお迎えし、「教師の位置から学校と時代を読む」というテーマで講演会を行いました。 学校・教育がたどってきたこれまでの流れを整理していただき、これからの時代の中で、学校があるべき姿についてお話していただきました。 今回初の取り組みとして、連続講座の形を取りましたが、若い先生にとって、今自分がいる学校教育が、どのような流れをたどってきたのかを知る機会となりました。ただ過去を知るだけでなく、それを踏まえ、今目の前のことに向かうだけでなく、これから先の姿をイメージしながら、日々の実践に向かわなければと思いました。
2013年10月06日 理論学習会 6月の理論学習会のご報告-理論学習会序説「教師の位置から学校と時代を読む」