【事業総括】
2018年度も貸与者からの返金は遅滞なく受け取ることができました。あわせて、基金の運用に関して、①新たな貸与希望者がいないこと、②NPO組織に貸付業務が位置付いていることが適切でないこと、という2点を踏まえて、2018年度をもって、すたんどばいみー基金の事業を閉じることとしました。残務として残る作業(預り金の返金、貸与者からの返金)に関しては、教育相談事業に移管することとします。
すたんどばいみー基金はEd.ベンチャー立ち上げ以前にその前史があるため、特別会計で運用されてきた寄付金は、今後、高額寄付者を中心にその使途を検討していきます。
なお、本事業の総括は2019年1月8日の活動報告会において承認されました。
すたんどばいみー基金(2018年度にて終了)
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2018年1月20日に基金の会を開催しました。前年度より、今までの「報告会」の形をとりやめ、すたんどばいみーと基金の会の新しい形を模索しましたが、結果的には新しい形が見えないまま1年が過ぎてしまいました。何事にも言えることだと思いますが、「新しい形をつくりたい」という思いだけでは形はできあがらず、「新しい形」に、どのような理念を反映させるのかを検討する必要があります。しかし、「理念」には総論と各論があり、総論に賛成でも、各論の部分では意見の一致を見ないことがあります。そのずれの調整がうまくいかなければ、「新しい形」も作り出せなくなるのです。今年は、そんなズレの調整の年だったかと思います。 しかし、ズレの調整の中で、別の新しい動きも出てきました。それは、すたんどばいみーの活動参加者が、もっとEd.ベンチャーに距離をおいて、自立的に取り組みたいという意見表明をしたことです。これはこれで、とても大切なことであると思います。もちろん、そうした動きは双方に痛みを伴いますが、それこそ「生みの苦しみ」というものだと思います。この痛みが双方にとってどういう意味をもつものだったのかは、この先のそれぞれの活動が証明してくれることと思います。 というわけで、2018年1月20日の基金の会は、昨年度同様、すたんどばいみーの活動スタッフ13名からの作文発表と、保証人事業2名の作文発表でした。参加者は総勢16名でした。
2018年03月30日 2017年度報告
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2016年度の「すたんどばいみー基金の会」報告会を、2017年1月28日(土)16:30-19:00で、渋谷中学校学校開放「下和田の郷」会議室にて行いました。参加者は22名でした。 基金の運用に関して大きな課題として浮上してきていることは、個人的に借り入れている奨学金の利息が高いため、今年もすたんどばいみー基金からの借り換えをしたいという申し出があることです。奨学金の利息については、やっと社会的にも注目されるようになりましたが、それまでは本人自身も切迫した事態に陥るという予想はできていなかったようです。せっかくの申し出ですが、残念ながら今回は額が高額なため、基金の残額では足りずに、早急な検討課題となりました。 また今年特筆すべきこととしては、留学に関する費用借り入れの申し出があったことです。留学については、今までになかったキャリアづくりとして、これから応援し、注目していきたいものです。 そして今年もすたんどばいみースタッフ13名全員と、2名の保証人事業対象者の作文発表(代読1名)がありました。作文を書くことは、スタッフのみんなにとってはとても「重荷」なのだそうですが、毎年一人ひとりの成長が本当によく伝わってきます。特に、基金によって大学を終え、社会に出て働き始めているスタッフ達は、それぞれの世界で違った葛藤を抱えています。それでも、外国人である自分自身と、すたんどばいみーの活動を今でも大切にしている姿に、心から拍手を送りたくなりました。集まった支援者は、9名でした。
2017年05月20日 2016年度報告会 開催報告
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「すたんどばいみー基金の会」2015年度の報告会を実施しましたのでご報告いたします 日時 2016年1月30日(土)16:30-19:30 場所 渋谷中学校学校開放「下和田の郷」会議室 参加者 22名 支援者8名に加えて、すたんどばいみーでスタッフとして活動する青少年12名の作文発表、さらに2名の代読による作文発表が行われました。また、例年通り、保証人事業の報告会との共同開催でしたので、保証人1名の作文発表、代読による1名の作文発表も行われました。 今期は、1名中学生の参加があり、最後に「小学生教室でスタッフとして活動していて、子ども達の話は聞けるが、自分より年上の人が何を考えて生活しているのかわからなかったのが、今日の作文発表で知れて、とても良かった」という感想を述べ、異年齢集団での交わりの重要性があらためて認識された一コマとなりました。 特に今期の課題となったのは、「奨学金」が「借金」となっており、その額が場合によっては、大学卒業後の生活の足かせになっているという点です。この事実だけで言えば、過去と大きくは違わないのですが、昨今の非正規化する労働現場を考えると、以前とは大きく違う実態として認識する必要があるということで理解が一致しました。利子を伴う奨学金を抱えている学生については、基金による借り換えを検討していくこととなりました。
2016年02月15日 2015年度報告会 開催報告
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○日時 2015年1月31日(土)16:30-19:30 ○場所 渋谷中学校学校開放「下和田の郷」 ○参加者 21人 支援者8名に加えて、すたんどばいみーでスタッフとして活動する青年11名に加え、3名の代読があり、計14名の作文発表が行われました。また、例年通り、保証人事業の報告会との共同開催となりましたので、保証人対象となっている2名に加えて、1名の代読がありました。 今年度も青年たちのそれぞれの試行錯誤の1年間の様子が語られると同時に、当事者団体として「すたんどばいみー」があることの意味や、社会人に至っては「働く場で何ができるのか」を検討しつつある様子も語られました。他者の経験と思索の結果として生み出された言葉に、しばし耳を傾ける重要な時間となりました。 ■活動報告■ 2014年基金 総額786口(積立539口・寄付247口) <新規積立・寄付・支援者返金 なし> 2014年支援総額 援助 563口(援助者6人) <援助者2014年返金 74口 新規援助 なし> ■お知らせ■ 2015年すたんどばいー基金の会報告会 2016年1月30日
2015年01月31日 2014年度報告会 開催報告
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2012年の「すたんどばいみー基金の会の報告会」が、2013年1月26日に開催されました。支援者7名と比較的少ない参加者でしたが、すたんどばいみーでスタッフとして活動する青年10名に加え、2名の代読があり、計12名の作文発表が行われました。昨年に引き続き、保証人事業の報告会との共同開催となりましたので、保証人対象となっている2名からも報告が行われました。なお、報告会に参加できなかった2名については、3月2日に開催予定の「すたんどばいみーの拡大運営委員会」にて発表されることとなっております。 今年は、2012年末で、援助額の全額を完済した者が出たことが報告され、基金の会としての大きな成果とました。また、作文発表においては、社会人としての生活を営む上での課題が提出され、支援者も現在の社会状況についてあらためて見直す機会をもらった時間となりました。 ■活動報告■ 2012年基金 総額781口(積立544口・寄付237口) 新規積立 3口(支援者1人) 新規寄付 3口(支援者1人) 支援者返金 5口(支援者1人) 2012年支援総額 援助 648口(援助者6人、内1名完済) 新規援助 0口 援助者返金 66口 ■2013年の新規支援予定者■ 37口(援助者1名)
2013年01月29日 2012年度報告会 開催報告
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恒例の「すたんどばいみー基金の会の報告会」が、2012年1月28日に開催されました。26名の参加者があり、すたんどばいみーでスタッフとして活動する青年10名からの作文発表も行われました。今年は、保証人事業の報告会との共同開催となりましたので、保証人対象となっている2人からも報告が行われました。なお、報告会に参加できなかった2名については、2月11日に行われました「すたんどばいみーの拡大運営委員会」にて、報告が行われました。 青年達の1年を振り返った作文の発表に耳を傾けながら、地道ではありますが、確実に一歩一歩を踏み固め、それが大きな成長として表れていることを感じる時間となりました。 ■活動報告■ 2011年 新規援助 64口(援助者2人) 新規積立 40口(支援者7人) 新規寄付 8口(支援者6人) 支援総額 援助 714口(援助者6人) 積立 604口(支援者44人) 寄付 176口 ■2011年の新規支援予定者■ なし
2012年03月16日 2011年度報告会 開催報告
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恒例の「すたんどばいみー基金の会の報告会」が、2011年1月29日に開催されました。24名の参加者があり、すたんどばいみーでスタッフとして活動する青年15名からの作文発表も行われました。2010年の活動については,次のような報告が行われました。 ■活動報告■ 2010年 新規援助 69口(援助者2人) 新規積立 10口(支援者1人) 新規寄付 1口(支援者1人) 支援総額 援助 713口(援助者5人) 積立 594口(支援者41人) 寄付 148口 ■2011年の新規支援予定者■ 65口(援助予定者2人) ■お願い■ 2011年2月末をめどに、新規30口の支援が必要となります。是非、積立・寄付のお力添えをいただきたくお願いします。
2011年02月10日 2010年度報告会 開催報告