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★案内★12/14講演会開催! インクルーシブな社会を目指すための学習会では、12月14日に下記のとおり講演会を開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。 日時:12月14日(日) 13:30~16:30 場所:大和市ポラリスRoom3(最寄り駅:小田急江ノ島線・東急田園都市線「中央林間駅」) テーマ:「授業デザインからインクルーシブを考える~デジタルシチズンシップの取り組み~」 講師:草原 和博 氏(広島大学教授) 12/14学習会チラシ(←PDFダウンロード) ◆講演主旨◆ 本学習会のテーマである「インクルーシブな社会を目指す」取り組みの中では、多様な市民の包摂や対話の重要性がしばしば議論されてきました。それを踏まえ、この先をもう少し進められないか、社会課題について対話を繰り広げていくことはできないかと考えてきました。その中で「デジタルシチズンシップ構想」と出会いました。そこに何かヒントはないか、それを考えるために、広島から講師をお招きすることにしました! ◆デジタルシチズンシップ構想とは◆ 「新しい公教育の姿をカタチにする」という目的を掲げるDCC(デジタルシチズンシップ構想)は、東広島市で実践研究が行われています。 求めている学びの姿は、次の5つです。 ①規模の異なる学校の協働、②公共的課題の対話、③越境する教室空間、 ④デジタルによる柔軟な結合、⑤多様な市民の包摂 授業づくりの観点でも、とても有意義なお話が聞けそうです! どうぞご参加ください! ※資料代:500円(当日会場で集めます) 問い合わせ先:インクルーシブな社会を目指す学習会 (担当:柿本 kakimotogeronimo315@gmail.com)
学校支援活動
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夏休みの宿題 ※しばらくエステレージャ教室の報告が滞っておりました。 もう少し頻繁に教室の様子をお伝えできるようにしたいと考えております。 【2025年8月9日 エステレージャ教室の記録より】 中学2年生のS君が久しぶりに教室に顔を出しました。 聞けば、今日はサッカーの練習がないのだそうです。このところものすごい暑さなので、大変ではないのかと尋ねると、さすがに「大変です」と苦笑いをしていました。そして昨日は練習があったのだけれど、暑すぎたのと体調を崩したので休みました、とも言っていました。 そんなS君ですが、今日は教室にたくさんの宿題を持ってきました。何をするのかと尋ねると国語のワークを持ち出してきました。まずは漢字の語句の意味調べから取り掛かります。「どれどれ・・・」と横からのぞき込むと、なかなか難しい語句を調べなければなりません。例えば「精密」、「口実」、「極端」、「蛇行」・・・。問題を見て、ちょっとびっくりしてしまいました。 実はS君が来日したのはそんなに昔のことではありません。もちろん小学校レベルの漢字も身についているわけではありません。そんなS君にとって、「精密」やら「蛇行」やらの意味を調べて書くということが、どれほどハードルが高いことであるか。 思わず「これ、やらなくてもいいんじゃない?」と口にすると、「いや、これをやっていかないと、サッカーの練習に参加させてもらえないんです」とS君。 ・・・う~ん。。。本当は難しい宿題よりも、彼の実力に合わせて小学校の漢字からじっくりと学ばせていきたいところなのですが、部活関係のしがらみもあるのか・・・・ こうなったら、ワークに付いている解答を見ながら、赤ペンで(解答を見ながら書き写した時は赤ペンで書くのがルールなのだそうです)書き写すのを見守るしかないんです。彼がその言葉の意味をどれだけ理解できているのか、いや多分、まったく理解できないまま、書き写していくしかないのです。きっとこういうことは国語に限らず、すべての教科で普通に見られることだと思います。これまでもこういうケースを幾度となく目にしてきました。 宿題って何だろう、学習って何だろう、と 強く考えさせられた酷暑の一コマでした。(TH)
外国人支援・こども支援活動
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No.71現在の学校の構造 Ed.ベンだよりNo.71が発行されました。 今回のEd.ベンだよりのタイトルは「現在の学校の重層化した構造について」です。 Ed.ベンだよりNo.71ダウンロード 新政権が発足しました。 「経済、経済」と、お金を巡る事柄、それも目先の利益や景気の追求が強調され、ゆっくりと考えることすらままならない中で、一層混迷した社会に突き進んでいるように思われます。 日本という国のあり方が大きく変えられてしまおうとする今日、これまでの教育と学校のあり方をもう一度たどりながら、今の学校が抱える問題のルーツを振り返る必要があるのではないかと思います。 その際、今回のEd.ベンだよりはとても良い道しるべになってくれるものと思います。是非お読みください。 また、12月中に開催されるEd.ベンチャーの研究会、学習会の案内も掲載されています。みなさま是非ご参加ください。
Ed.ベンだよりPDF
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2025年12月12日 お知らせ 映画上映会・講演会のお知らせ
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2025年12月12日 インクルーシブ社会を目指す学習会 ★案内★12/14講演会開催!
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本年度最後の授業研究会を下記のとおり開催いたします。 みなさまのご参加をお待ちしております。 日時:2025年12月13日(土)16:15~18:15 場所:大和市ポラリスRoom6 ※これまでの会場と異なります。お気をつけください。 12/13授業研究会チラシダウンロード 報告者:若手教員2名 内容:現場からの報告をもとに、教育実践のあり方を考える 2025年度は「フル・インクルージョン」に向けた教育実践を目指して、試行錯誤しながら考えてきました。それらを踏まえつつ、現場の報告をもとに、これから先の教育活動の姿を検討してみたいと思います。
2025年12月12日 授業研究会 案内★12/13授業研究会開催
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12月13日(土)に第5回理論学習会を開催いたします。 今年度最後の理論学習会です。ご興味のある方はぜひご参加下さい。 テーマ:学校教育の今後の展望を考える 日 時:12月13日(土)13:45~15:45 場 所:大和市ポラリス Room6又はオンライン(これまでと開催場所が異なりますのでご注意ください) 2025_12月理論学習会チラシ←ダウンロード 子どもたちにとって意味のある学校とはどのような学校なのでしょうか。増え続ける不登校児童生徒数は、学校の慣習としてこれまで取り組んできたことが合っていない状態、今の学校教育が限界にきているとも言い切れる状況を示しています。子どもたちは、学校に何を求めているのでしょうか。 今回の理論学習会では、これからの学校でどのようなことができるのか、学校だからこそできることは何かを考え、今後の学校教育の可能性を参加者の皆さんと語り合いたいと思います。ぜひご参加ください。 オンラインでの参加も可能です。 オンラインで参加ご希望の方は、所属お名前を下記(Eメール)までご連絡ください。 rironngakusyuukai@gmail.com なお、当日同じ場所で「授業研究会」が開催されます(16:15~18:15)。 こちらにもぜひご参加ください。
2025年12月11日 理論学習会 案内★12/13理論学習会開催
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学習会報告 日時:2025年8月24日(日) 13:40~15:30 参加者:7名 内容:なぜインクルーシブな社会が実現できないのか、その背景を考える 今回の学習会は、前回「それぞれの現場から排除の実態を報告しあい、現状を認識する」というテーマで実施した学習会を踏まえて、なぜできないのか、その背景について考える時間となりました。 学校現場の実感として、“解決”に向けて動いているけれど、できることは色んな機関に繋ぐことくらいになってしまっているのではないかと感じている、身近な大人が話を聞くというよりも、遠い専門家に繋ぐという流れがあるように感じる、といった話が挙がりました。一昔前の教育現場では、教師が子どもたちの身近な大人として、話をきいてくれる存在であったのではないか、それが最近では、学校の中のことは見ているけれど外への目が向かなくなっている、同時に学校から家庭の状況も見えにくくなっている、という現状について話し合われました。 インクルーシブな社会が実現できない背景については、実際に学校の中でも支援級と通常級に分かれていることも一つの要因ではないかと話が挙がりました。子どもたちは、なんだかんだ相互に適応しながらやっていく力があるが、そのなんだかんだを大人側が先回りして線引きしているのではないか、大人がラベリングをしてしまうことも、インクルーシブな社会の実現を阻んでいることなのではないか…。そして、障害の個人モデルと社会モデルについての話から、合理的配慮をするということも、配慮をしているようで個人モデルに基づいているため、本質的なところでインクルーシブとはならないこと、「みんな同じ」が良しとされる中で、「みんな同じ」の方向によって苦しさが増していること、などへの気づきや学びもありました。
2025年12月10日 インクルーシブ社会を目指す学習会 【報告】8/24学習会
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2025年11月28日 Ed.ベン便り No.71現在の学校の構造
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事例研究会は、外国にルーツを持つ子どもたちの具体的な事例を通して、かれらの背景にある事情や問題を読み解く力をつけていくというねらいで開催しています。9月・10月は連続した内容での研究会となりましたので、あわせて報告します。 【事例研究会9月10月報告】 日時:2025年9月17日(水)、10月16日(木)いずれも19:00~21:00 オンライン(Zoom) 事例:「いろいろな課題を抱える子どもの事例」 事例提供:大和市内中学校教諭 参加者:9月17日:6名、10月16日:5名 9月10月は、連続した内容での研究会となりました。 9月は、中学校の先生から中国ルーツの子どもの事例を提供していただきました。小学校では持ち物や提出物が揃わなかったり、宿題をやってこなかったりといったことがあり、中学生になってからはクラスのみんなから嫌なことを言われると担任に相談を持ちかけ、体調不良を理由に保健室に毎日通っている子どもの様子が報告されました。報告を受けての協議では、学校は子どもを育てる場で、子どもの意思表明を保障していくことが重要であることを確認しました。アドバイザーの先生からは、子どもとの会話を通して、子どもが選択して納得する場面をどう作っていくかが重要であること、子どもとの会話から格差を確認してその格差を埋めるために何をするのかを探し、子どもの資源を増やしていくことが重要であることというアドバイスがありました。そして、事例で紹介された生徒との会話を深めて子どもの背景や置かれている状況、子どもの思いなどをより詳しく把握する必要があることが確認されました。 10月は、9月の協議を受けて当該生徒の話を聞き取った結果を報告していただきました。子どもと会話を重ねる中で、9月の報告では分からなかった子どもの背景がより明らかになったという報告とともに、話を聞いたことで子どもとの関係がより深まっていったこと、そして子ども自身の学校生活が上向きになっていることなどが報告されました。今回は子どもとの対話についての協議が中心となりました。協議では、対話することの意義は何なのか、話を聞くポイントはどんなことかといったことが話題となりました。アドバイザーの先生からは、対話の意義には、話すことを通して自分を客観視することにつながること、問われることで言葉を獲得し認識が豊かになっていくことというお話がありました。また、対話をしていて子どもが「分からない」という状況が出てきた時には、言葉がないから分からないのであるから聞き手が言葉を置いていくことで言葉の獲得につながっていくとのアドバイスもありました。 外国人の子ども理解のための学習会では、昨年度「対話」をテーマにした学習をしました。9月と10月の事例研究会は昨年度のテーマにつながる内容となりました。聞き手が対話の持つ意義を理解したうえで子どもとの対話の時間を作り出すことが必要だと感じます。今、学校は先生も子どももとても忙しい場所になっていて、対話する時間が取りづらいという面があるかと思います。外国ルーツの子どもにとっては、対話をすることは自分が受け入れられている、認められているという安心感を持てることに繋がり、言葉を獲得したり知識を増やしたり、資源を増やしたりする機会でもあることを今回の研究会を通して再確認しました。昨年度のテーマが再び取り上げられたということから、外国ルーツの子どもにとって、対話をするということが重要な支援の形だということだからです。国語や社会科といった教科学習の知識をつけることだけに支援が向くのではなく、子どもの資源を増やしていくための支援を意識して子どもと向き合うことが必要だと感じます。
2025年10月26日 外国人の子ども理解の学習会 【報告】9・10月事例研究会
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2025年10月12日 Ed.ベン便り No.70「平和」のゆくえ
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2025年10月09日 お薦めの書籍・文献 東京大空襲
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2025年09月09日 お薦めの書籍・文献 なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか
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※しばらくエステレージャ教室の報告が滞っておりました。 もう少し頻繁に教室の様子をお伝えできるようにしたいと考えております。 【2025年8月9日 エステレージャ教室の記録より】 中学2年生のS君が久しぶりに教室に顔を出しました。 聞けば、今日はサッカーの練習がないのだそうです。このところものすごい暑さなので、大変ではないのかと尋ねると、さすがに「大変です」と苦笑いをしていました。そして昨日は練習があったのだけれど、暑すぎたのと体調を崩したので休みました、とも言っていました。 そんなS君ですが、今日は教室にたくさんの宿題を持ってきました。何をするのかと尋ねると国語のワークを持ち出してきました。まずは漢字の語句の意味調べから取り掛かります。「どれどれ・・・」と横からのぞき込むと、なかなか難しい語句を調べなければなりません。例えば「精密」、「口実」、「極端」、「蛇行」・・・。問題を見て、ちょっとびっくりしてしまいました。 実はS君が来日したのはそんなに昔のことではありません。もちろん小学校レベルの漢字も身についているわけではありません。そんなS君にとって、「精密」やら「蛇行」やらの意味を調べて書くということが、どれほどハードルが高いことであるか。 思わず「これ、やらなくてもいいんじゃない?」と口にすると、「いや、これをやっていかないと、サッカーの練習に参加させてもらえないんです」とS君。 ・・・う~ん。。。本当は難しい宿題よりも、彼の実力に合わせて小学校の漢字からじっくりと学ばせていきたいところなのですが、部活関係のしがらみもあるのか・・・・ こうなったら、ワークに付いている解答を見ながら、赤ペンで(解答を見ながら書き写した時は赤ペンで書くのがルールなのだそうです)書き写すのを見守るしかないんです。彼がその言葉の意味をどれだけ理解できているのか、いや多分、まったく理解できないまま、書き写していくしかないのです。きっとこういうことは国語に限らず、すべての教科で普通に見られることだと思います。これまでもこういうケースを幾度となく目にしてきました。 宿題って何だろう、学習って何だろう、と 強く考えさせられた酷暑の一コマでした。(TH)
2025年08月10日 子どもの居場所・学習教室 夏休みの宿題
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2025年07月11日 Ed.ベン便り No.69教育の役割とは
小学校のふりかえり https://t.co/uY9bmkbKPs
— Ed.ベンチャー (@edventrue) May 14, 2023

