No.70「平和」のゆくえ

Ed.ベンだよりNo.70が発行されました。

今回のEd.ベンだよりのタイトルは「『平和』のゆくえ」です。

 今回は、Ed.ベンだよりの筆者が夏休みを利用してポーランドとドイツのホロコーストに関連する戦跡を巡り、改めて戦争の惨禍を振り返るとともに、私たちの戦争と平和に対する向き合い方を問い直しています。是非お読みください。

 以前「武器」という単語で指し示されていたものが、いつの間にか「防衛装備品」という言葉に置き換えられてしまいました。そして「武器輸出」という言葉も「防衛装備品移転」という言葉に置き換えられています。

 この言葉の下で日本は周辺の国々に「防衛装備品(=武器)」を「移転(=輸出)」するようになっています。次期戦闘機の国際共同開発(日・英・伊)もスタートしています。オーストラリアも日本の護衛艦を原型とする戦闘艦の導入を「共同開発」という名目で導入することを決定しました。フィリピンには防空レーダーの完成品が「移転」され、さらに日本で退役となった戦闘艦が払い下げられるようです。これらの動きを見ていると、本当に日本は平和主義と戦力の放棄を掲げている国なのかと首を傾げざるを得なくなります。

 国内の政治状況を見ていても、排外主義的な傾向が強まっているように思える中、「戦争とは、私たちの考え方や暮らしをどのように変えてしまうものなのか」、「平和な社会を守るためには、私たちが日ごろ何をどう考えていけばいいのだろうか」ということを今まで以上に考えていく必要があると思います。

 また、12月までに開催されるEd.ベンチャーの研究会、学習会、スタディツアーの案内も掲載されています。みなさま是非ご参加ください。