Ed.ベンだよりNo.69が発行されました。
今回のEd.ベンだよりのタイトルは「教育の役割を『現代』という時代の中で模索するⅡ」です。
今回のEd.ベン便りでは、前号(No.68)に引き続いて、「教育の役割とは何か」について考えていきます。特に今回は「学校離れと格差の固定化」に焦点が絞られています。
私が学生の頃、ゼミで教育の成果とは何かということについて、ああでもないこうでもないと延々と議論したことを思い出します。結局その時は結論は出なかったのですが、私の師が「教育はボクシングのボディーブローみたいなものだ」と呟いた一言を今でもはっきりと覚えています。
「教育の成果なんてものは、ストレートやアッパーカットのようにすぐに相手を倒すように短期的に現れるものじゃない。それは地味なボディーブローがジワジワと相手の体力と脚を奪って、後から効いてくるように、長い時間をかけて社会に影響を与えるものだ」と。だからこそ子ども時代の経験が大事なのだ、というようなことを仰っていました。その議論の中では「学力」という言葉はさほど重視されていなかったように思います。だからこそ、学力テストが始まったころからの「まず学力ありき」の風潮に、頭の中の隅っこにいつも「?」が浮かんでいます。
「教育の役割とは何か?」「教育とは何か?」という根本的な問題について、ぜひ今回のEd.ベン便りを参考に考えてみたり議論してみてはいかがでしょうか?
また、8月中までに開催されるEd.ベンチャーの研究会、学習会、スタディツアーの案内も掲載されています。みなさま是非ご参加ください。