Ed.ベンだよりNo.38が発行されました。
今回のタイトルは「75年目の夏(小さな世間から始める)」です。
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いったんは収まるかと思われた新型コロナウイルスの感染が再び拡大しつつあります。感染拡大防止と経済の回復という相反しがちな二つの課題の板挟みに世界中がもがき苦しんでいるようです。そしてそんな中でも、やはり「夏」が巡ってきます。「世界大戦」という惨禍から75年。「戦争」という言葉の裏側には「勝った」「負けた」が付きまといますが、勝ったにせよ、負けたにせよ、その過程で極めて多くの尊い命が失われ、多くの涙が流されたことに変わりはありません。そのような「戦争」という現実は、今もなお、世界各地で多くの悲劇を生み出しています。遠い昔のどこかの国の「出来事」ではなく、現実に国家の名のもとで悲惨な殺し合いが行われた(いや、行われている)ということを、私たちはどれだけリアリティをもって認識できるのでしょうか。「敵基地攻撃能力」とか「最新鋭戦闘機の大量購入」とか「イージス・アショアの代替」とか、本当に物騒な言葉が何のためらいもなくメディアに踊るようになっていることに大きな不安を感じます。
経済だって同じかもしれません。競争することでサービスが向上し、よりよい品物がより安く手に入る、より豊かな暮らしが実現する・・・そんなことが言われてもう何十年にもなりますが、私たちの社会は豊かになったのでしょうか。なぜ、みんな、ものすごくくたびれた顔をしているのでしょうか。
私たちは今日も、被害者にならないために、そして、加害者にならないために、マスクをつけて外出します。コロナだけでなく、経済でも、紛争解決でも、知らず知らずのうちに加害者にならない、被害者にならないために、私たちは何をする必要があるのでしょうか。今回のEd.ベンだよりをお読みになっていただいて、是非考えていただければと思います。
あわせて、8月から10月にかけての学習会についてもご案内しております。
いずれの学習会もオンラインでの開催を予定しておりますので、参加をご希望される方は、必ず事務局もしくは担当者までお知らせいただきますようお願いします。
暑さも一段と厳しさを増すと思われますが、どうかみなさん、くれぐれもお身体ご自愛ください。