Ed.ベンだよりNo.16が発行されました。
今回は、11月13日に渋谷学習センターにて開催されたグエン タン ティン君による講演会と、来年2月25日に開催予定の教育講演会の二つの講演会について取り上げられています。
グエン タン ティン君の講演会は「すたんどばいみー」主催で開催され、「社会から外される経験を声や物語にする とは何か」という題目で行われました。日本、ベトナム、アメリカと社会の中に自らの居場所を自ら探し続け格闘するなかでティン君がいかなる自己規定に至ったのか、ベトナムで日本人名を名乗りながら働くという状況の中で彼が示したのは、「国民国家」と「グローバル経済」が結託する中でもがく人間の「生き様」であるように思います。
今日より明確にその姿を現しつつある「国民国家」と「グローバル経済」の結託、そしてその背後に共通する「新自由主義」がますますその力を伸ばしつつあるように思われる中、私たちには他の価値への選択肢は残されていないのでしょうか。こうした疑問について、来年2月25日に開催予定の教育講演会では、講師に「ナマケモノ教授」辻信一先生をお招きし、考えてみたいと思っています。「弱さ」「スロー」をキーワードにユニークな著書を数多くお書きになられている辻先生には「シフトダウンへの冒険-『弱さ』の思想と生き方-」という題目でお話しいただく予定です。
ぜひご一読ください。
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