No.11シリーズ「貧困考」2

 Ed.ベンだよりNo.11が発行されました。

 前回に引き続き、今回も「貧困」について考えています。

 このところ「子どもの貧困」という言葉をよく見聞きするようになりました。6人にひとりの子どもが「相対的貧困」の中にあると言われています。この数字は驚くべき数字です。30人子どもがいれば、そのうち5人が「貧困」だということになります。それだけ「貧困」が日常のことになってしまったということです。かつて「一億総中流」と言われていたこの国の現実がこの有り様なのです。この社会はいったい何を追い求めているのでしょうか。

 さらに、今は「貧困」の中にはなくても、「もうすぐ貧困になってしまう」という予備軍まで含めれば、非常に多くの人々が「貧困」の危機に晒されていると言えます。日本に限らず、世界各地で収まることのない様々な紛争に目を転じてみれば、その背景には必ず「貧困」が潜んでいます。「貧困」はやがては「暴力」につながっていく、その潜在的な危険性を、学校教育にかかわる私たちは常に頭の片隅ではなく真ん中に置いておきたいものです。

 特に2月21日(日)に開催予定の平川克美氏による講演会にご参加いただける方にはぜひお読みいただければと思います。

ぜひ、ご覧ください。

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