学校現場でのインクルーシブな教育の実現の可能性を探る
「インクルーシブな社会の実現」を目指して、2023年度は3つの側面から迫ってみたいと考えています。
第1は、「優生思想」と新自由主義の下で広がる格差です。前者については、私たちが気づかない「優生思想」につながる考えを持つことについて批判的にとらえ直し、後者については特に「家出をする女の子」の語りに焦点を当て、「家」や「学校」という制度を批判的に捉え直したいと考えています。
第2に、身近な取り組みからインクルーシブな社会を目指す一歩を見つけ出してみたいと思います。特にタブー視される「性」の問題を、子どもたちの経験に寄り添った対話の中で解きほぐすという実践に注目します。
第3には、私たちが目指すインクルーシブな社会を、私たちは子どもたちにどのように伝えていくことができるのだろうか、という問いのもとで、1時間の道徳の授業を想定した授業実践を提案してみたいと思います。
2023年度の予定
5月23日(火) 19:30~21:00
学習会「日常生活に潜む優生思想について考える―インクルーシブな社会に向かう時の大きな壁―」
講師:松浪めぐみ氏(世界人権問題研究センター登録研究員)
7月6日(木) 19:30~21:00
学習会「家出する女の子は何を語るのか―家のこと、学校のこと- 」
講師:橘ジュン氏(特定非営利活動法人BONDプロジェクト代表)
8月22日(火) 19:30~21:00
学習会「対話の中の性教育」
話題提供:山口貴子氏(児童養護施設職員)
10月5日(木) 19:00~21:00
学習会「地域と学校の連携」
講師:漆原豊和氏(児童養護施設職員)/西岡歩氏(中学校教諭)
10月12日(木) 19:30~21:00
授業研究会「インクルーシブな社会を目指す授業実践提案」
授業提案者:森尾 宇氏(座間市中学校教諭)
11月30日(木) 19:30~21:00
授業研究会「インクルーシブな社会を目指す授業実践報告」
授業提案者:森尾 宇氏(座間市中学校教諭)/授業実践協力者
場所:オンライン(Zoom)
対象:教育関係者