12/1文献購読会 報告

内容   文献講読会 「みんなの学校」が教えてくれたこと 学び合いと育ち合いを見届けた3290日
著者   大村 泰子
日時   2017年12月1日(金)19:00~21:00
場所   大和文化創造拠点シリウス607号室
参加者  5名
近年「インクルーシブ教育」の重要性が叫ばれている中、学校現場では、それにどう対応したら良いのか、不安の声が上がっている。一度「通常級」と「支援級」に分断された現場の中で、すべてを同じ空間で教育することに困惑する先生がいるのは、しょうがないと思う。学級を分けたことでのメリットもあるが、本来の社会の形として、どんな人種や障がいの子でも同じ場所で生活し、学習することのほうが、自然なのではないかと思う。ただ、それを実現するために、どうしたらよいのか、どういう学校の姿を目指したらよいのかを考えるときに、この本は、たくさんのヒントを与えてくれた。
「インクルーシブ教育」と聞くと、子どもを一つの教室で育てる。というイメージがあるが、それを実現させるには、教師と子どもの関係、子ども同士の関係、地域と子ども・学校との関係、保護者と学校の関係など、すべての関係性をオープンにし、理解し合って進めていく必要もあるのだと感じた。理解し合うためには、どんなことにも踏み込んで考えないといけない。それは、子ども同士でも、教師同士でも。少しずつかもしれないが、こんな学校や学級を目指したいと思った。
~以下、参加者からの感想~
自分が子どもたちと接するときに、どう叱ったらいいのかわからないことが多かった。今考えると、叱ることで、「自分がどう思われるか」ということを気にしていた。自分のことしか考えてなかったことが、恥ずかしく感じた。教える側に大切なのは、自分のことではなくて、居場所を作ってあげること。子どもたちを守ること。安心していられる場所を作るのが教師だと思った。