日時:2024年7月4日(木) 19:30~21:00
事例:「意思疎通の難しい子どもへの支援」(事例提供:座間市立中学校教諭)
参加者:4名
今回は、自分の意思・気持ちを言葉で伝えるのが難しい子どもの事例について考えました。これまで学校では、保護者との面談を定期的に行い、様々な会議で支援体制の充実をはかってきました。保健室でのクールダウンや、スクールカウンセラーによるソーシャルスキルトレーニングの実施。主に支援級生徒を見ている支援員についてもらったり、市の教育研究所からの職員派遣など、様々な大人がその生徒にかかわることで、生徒理解は深まってきました。
学習会の中では、対象の生徒に対して、何ができるようになったかばかりに目がいってしまうが、「周りの支援者(子どもたち)が増えたかがすべて」という発言が印象に残りました。2学年に進級し、周りの生徒の理解も深まり、そっとしておく場面や穏やかに声をかける場面が見られます。しかし、リアクションのなさや制止に応じられない状況に対し、どのように声をかければよいか分からず、子どもたちの中の迷いも見られます。
日常の生活、行事などの取り組みを通して、周りの子どもたちがどのように変化していくのか。”その子”の変化を追う視点だけでなく、集団全体の変容に視点を移して子どもの様子をみとりたいと思いました。