5月, 2016
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実践報告「学級づくり」 報告者:西岡 歩(中学校教諭) 馬場 有希(小学校教諭) 日 時:2016年5月2日(月)19:15~21:00 場 所:冨士見文化会館 201号室 (大和駅徒歩 1分) 参加者:10名 小学校・中学校、それぞれの実践報告から「学級づくり」というテーマで学習会をおこないました。先月の学習会「学級集団をどうとらえるか」の視点をもって、「学級集団」について、参加者で話し合いをしました。 実践報告では、「学級集団の中で大切にしたいこと」として、小学校からは「話し合いができる集団」づくりのために学級会を開催すること、中学校からは「クラスが良くなるための幹が何かを考え、一人一人がクラスの中で助け合ったり声を掛け合ったりすることができるようにする」ことが話され、そのために行なっている授業の実践も報告をしていただきました。 報告後は、学級目標は何のためにつくるのかということや、一元化する学級集団を多元化していくために教師がどう働きかけるのかということについて話し合いをし、これまで「あたり前」と思っていた学級経営を一度振り返って考え直す機会となりました。また、自分の(教師の)子どもたちとのコミュニケーションの取り方を分析することも大切だということが分かり、自分自身のこれまでの行動についても考えさせられる勉強会となりました。 〈参加者感想〉 学級目標についての話し合いを聞いていて、目標をなぜつくるのかという理由がないのにもかかわらずつくってしまうことは少し怖いことだと感じました。目標があるからルールを守るということが嫌いなので学級目標はこのままつくらないでいこうと思います。他の先生の話が聞けて良かったです。(小学校教諭) クラスの子どもたちが一元化することのこわさを感じました。多様な活を認めあえる集団にしていけるよう、教師としての思いをしっかり持って子どもたちに伝えていきたいです。意見がぶつかり合う現場(教室)で子どもたちに寄り添うパワーもしっかり持っていきたいです。(小学校教諭) 一元化から多元化にしていく重要性や、今、子どもに何を求めるのかをふり返る良いきっかけになりました。(小学校教諭) 中学校の実態等を知ることができて良い機会になりました。皆様の困り感等を共有しながら話し合いができてとても勉強になりました。(小学校教諭) 今年初めて担任として自分のクラスを持ったことで悩むことが昨年度までの何十倍にも増えました。今日のお話の中で、『一元化』『多元化』というキーワードを元に、考えさせられることがたくさんありました。あたりまえのことのようにつくった学級目標・・・ハッ!!と気付かされました。『教室』を1つの『社会』とした時、何を大切にするべきか、もう一度改めて考えてみようと思います。(中学校教諭) 前回、『一元化』という話を聞いて、学校の中で自分自身が感じていたモヤモヤをこの場で話し、いろいろな話しを聞くことができ、自分の思いを再確認し、深めることができました。とても貴重な時間になりました。(中学校教諭) 同質的なつながりからの関係と、考えのずれから生まれる関係にお互いを知ることへの違いがあることを知ることができた。自分のコミュニケーションの仕方が人間関係を難しくしているのかもという仮説から、もっとその状況を変えるためにできることはあると思った。いろんな意見が聞けて良かったです。(中学校教諭)
2016年05月16日 理論学習会 5月 理論学習会 報告
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講演会「学級集団のとらえ方」 ~いじめ問題をどうとらえるか~ 講 師 :清水 睦美 氏(日本女子大学) 日 時:2016年4月18日(月)19:15~21:00 場 所:冨士見文化会館 202号室 (大和駅徒歩 1分) 参加者:10名 『「学級集団のとらえ方」 ーいじめ問題をどうとらえるかー』というテーマで、清水睦美氏(日本女子大学)に講演をしていただきました。「いじめ」の構造が変化してきており、1980年代頃とくらべ、最近では「いじめ」が見えにくくなっている現状があるという話から、現在の「いじめ」がどういう構造から成り立っているのか、「いじめ」が発見される時・繰り返される時にはどのような構造になっているのかを具体的事例を交え、講演していただきました。 また、「いじめ」が深刻であればあるほど見えにくくなること、そして、教師が作り出す雰囲気でその深刻な「いじめ」を生み出しやすくも、生み出しにくくもなるということもわかりました。清水先生の講演を聞き、教師が学級集団をどうとらえるか、その教師自身の価値観が問われるという話からも学級指導をどう進めていくべきか考えさせられました。 「いじめる子」「いじめられる子」という関係だけではなく、それらを取りまく学級集団がどう構成され、教師がどういう雰囲気をもって動いていくのかという課題が見え、今後の学級集団づくりを見つめなおす機会を得られた学習会となりました。 〈参加者感想〉 小集団の形成といじめとの関わりを学んで、強者を一元化しないこと長期的な小ボスにしないことを意識していかなければならないと学びました。今のクラスでも同じ子ばかり中心なので、小グループを壊すことをやっていきたいと思いました。(小学校教諭) フラットな関係というお話がありましたが、本当にそうなのか、その背景は何なのか、先生の見解を聞きたいです。現場では、より関係性に敏感になっているのではないかと思う場面があるからです。フラットならば、多様性は受け入れられるのでは?と思いますが、学校は個々のニーズに応えるという側面が強く受け入れるというより、対応するという受け身の姿勢が強いように思います。(小学校教諭) いじめの構造についてとても分かりやすく説明していただき、勉強になりました。資料のデータをとても興味深く見させていただきました。集団で起こったこと(どの立場の子が加害者になっているかなど)自分自身の指導について見直すことができるということが分かり、これから学級経営をしていく中で今日勉強したことをいかしていきたいと思いました。 学級経営をがんばりたいと改めて思いました。ありがとうございました。(中学校教諭) いじめ衝動とヴァルネラヴィリティのバランスの取り方についてとても分かりやすかった。力から自立しようとしている子たちをどう活かすか、まとまろうとする力が強くなりすぎない、崩していくことが大切なんだと強く思いました。ありがとうございました。(中学校教諭)
2016年05月01日 理論学習会 4月 理論学習会 報告