2012年度教育講演会

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2月18日に筑波大学大学院教授の土井隆義先生をお招きし、教育講演会を行いました。第1部は、「『親密性』と『排除』~子ども社会・子どもを取り巻く社会~」と題し、土井先生からご講演を頂きました。社会の格差化や、伝統的な人間観関係の変化の中で、若者や子どもたちは経済成長できないという「不満」からは解放される一方で、身近な人間関係、「親密圏」を大事にするあまり、排除に対する「不安」を抱くようになっているというお話を、さまざまなデータを用いて検証して頂きました。このお話を受け、第二部では小中学校の先生、外国人青少年当事者団体「すたんどばいみー」のメンバーを迎え、土井先生とともに、パネルディスカッションを行い、学校現場での子どもたちの様子や、外国人の子どもたちの置かれている状況について議論しました。現在の子どもたちの抱く価値観や不安を知るだけでなく、子どもたちや子どもたちを取り巻く社会に対する新たな視点を学べた講演会でした。

 

<事前学習会での購読図書>

土井隆義(著)『キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像 』(岩波ブックレット 2008年 岩波書店)