今年度2回目の保護者会
エステレージャ教室では8月26日に今年度2回目となる保護者会を開催しました。この保護者会の目的は1学期の子どもたちの教室での様子を報告して学習の様子を知ってもらうことと、保護者から家庭や学校での様子や日頃子育てなどで悩んでいること、教室への要望をお聞きすることです。
今回は8名の保護者に参加していただきました。まずは全員に対して1学期の報告をして、その後個別の面談を行いました。通訳が必要な保護者の方もいらっしゃるので、あらかじめ出欠を把握し、スペイン語とタガログ語の通訳をEd.ベンチャーの多言語通訳者派遣事業を通じて派遣してもらいました。
保護者の方々は、やはり教室での子どもの様子が気に掛かるようでした。「教室ではなかなか勉強しないんですよ」とお母さんに「告白」すると、「家でもなかなか言うことを聞かず、勉強しないんですよ」とお母さんも私たちに「告白」してくれます。運悪くそこに同席していた子どもは、スタッフとお母さんの両方から睨まれてうなだれています。
私たちとっては家庭での子どもたちの様子を聞けたことも、私たちには大変有意義でした。そして、改めて、保護者の方々が子どもたちの日本語や漢字の学習にとても深い関心を持っていて、とても心配している様子が分かりました。
ただ、「あまりきつく叱らないでくださいね」ともお願いしました。子どもたちにとって、たくさんの漢字を覚えるだけでも実は大変な作業なのです。やる気を失っては元も子もありませんので、こつこつと取り組ませてあげてほしいと保護者の方に伝えました。
これらに加えてもう一つ、こうした日々の学習がゆくゆくは子どもの進路選択、より具体的には高校進学の際に大きく影響するということを、制度的な説明も交えながらお話ししました。目の前の学習のことだけでなく、進学等に向けてどんな戦略を立てる必要があるかということを保護者が理解することが、外国にルーツを持つ子どもの学習を支援するうえで重要な側面であると考えているからです。
こうした話がどこまで伝わったのかは分かりませんが、今回と同様の保護者会を学期ごとに積み重ねていくことがとても重要だと考えています。