3月 子どもたちの様子 その1
エステレージャ教室は自前の会場を持っていません。普段は公立小学校の学校開放を利用しています。ところが、みなさんご存知のように、このところの新型コロナウイルスの影響で、普段使っている学校開放が利用できなくなってしまいました。
春休みの宿題や新学年への対応、あるいは小学校から中学校への進学準備など、外国人の子どもにとっては日本人が思っている以上にハードルの高いことが目白押しのこの時期、エステレージャ教室が開催できないことは、私たちスタッフにとっては大きな心配の種になりました。
「子どもたちは大丈夫だろうか・・・」という言葉が頭の中に浮かびます。
とは言え、会場が確保できない中で、教室を強行に開催するわけにもいきません。私たちは忸怩たる思いを抱えていました。
そうした中で、今回は教室に通っていた子どもたちのうち、様子をうかがい知ることができた3名についてご報告します。
新年度から中学校に進学する予定のA君は、中学校入学の準備は概ねできているようでした。ただし、入学式の情報については十分に分かっていない様子でした。そこで、入学予定の中学校に問い合わせ、日程などを知らせることができました。また、入学後の費用については市役所などと連絡が取れている様子でした。学校行事の予定など、今般のコロナウイルスをめぐる騒ぎで、かなり流動的になることが考えられるので、外国人の子どもの家庭に対しては十分な配慮が必要ではないかと思われます。
小学生のB君は休校期間にインフルエンザに罹ってしまったそうですが、無事に回復したそうです。アレルギー体質なので、咳などをすることがあり、今のご時世、学校でコロナではないかと疑われそうで心配だと、B君のお母さんが心配していました。新学期が始まるときに担任の先生にそのことを伝えておいた方がいいのではないかと、アドバイスしました。
新中3生になるC君は休校中は真面目に家で過ごしているようです。ただ、勉強よりもゲームをすることの方が多いようです。3年生になることは十分自覚しているようで、教室としても受験生になる彼をどのように支えていくか、一つの課題になりそうです。
とりあえず、A君、B君、C君については、なんとか元気に過ごしているようです。
一連の事態が収束し、以前のようにみんなで集まってわいわいと賑やかな教室を再開できる日が一日でも早く来ることを願ってやみません。(FK、TH)