2011
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9月は、千葉明徳短期大学の山野良一氏を講師にお迎えして「子どもの貧困」をテーマにして学習会を行いました。山野氏は児童相談所でも働いていたご経験があり、子ども虐待を貧困問題につなげて話していただきました。まず、日本の子どもが7人に1人、貧困な暮らしをしている事実はとてもショックでした。貧困が原因で孤立化や虐待が発生すること、「貧困は貧困だけに終わらない」という言葉が心に残りました。また、子どもの貧困について世界はどのような戦略をとっているのか話していただきました。日本もその貧困率の高さから、家族の問題ではなく、社会の一大事と考えていくことが大切だという話も出て、学習会に参加された教師からも生まれ持った不平等さに対して学校は何か特別な支援が必要なのではないかという考えも出てきました。
2011年10月24日 理論学習会 9月の理論学習会の報告
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「誰もが人間らしく生きられる世界をめざして」の著者である、東京大学名誉教授の石田雄先生をお迎えして、学習会を行いました。今回は、石田先生のお住まいの近くである、文京区に出向いて行う形でした。 当日は、石田先生から「軍隊経験者として、世代間対話に向けて考えたいこと」として、お話をしていただいた後、参加者全員で対話形式で進みました。石田先生の貴重な戦時中の体験、戦後の組織・権力の歴史、またその当時と類似する現在の震災・原発の問題、教育の可能性、言葉をどのように獲得していくのか、これからの日本の経済・産業の在り方についてなど、非常にたくさんの話題が挙がりました。
2011年09月01日 理論学習会 8月の理論学習会のご報告
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8月の理論学習会で、お話していただく石田雄先生の「誰もが人間らしく生きられる世界をめざして」の講読を行いました。報告者は、大野原小の吉間先生、三澤先生、大和中の岩崎先生、佐藤先生、南林間中の池田の5名でした。当日は、準備が不十分であり、議論を重ねるような報告ができなかったため、再度、報告者等で集まり、学習会を行いました。地域社会の中での学校の在り方、学校の中での教員の在り方や立場性、子供たちに何を教えるのか、どんな言葉を持たせるのかといったことについて話しました。
2011年09月01日 理論学習会 7月の理論学習会のご報告
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1・2月、連続講座の1回目として、一橋大学社会学研究科准教授山田哲也先生を講師にお迎えして、「格差・貧困問題と家族(1)」というテーマで、学習会を行いました。格差・貧困についての基本的な枠組みのお話の後、山田先生が参加された地方都市の団地における「生活困難層」調査の報告をしていただきました。その後参加者による質疑応答が行われました。2月の教育講演会のテーマと関連しており、興味深い内容でした。2月の2回目では、団地における調査の、具体的なケースの紹介や分析結果、とくに子供や学校に関することについて、お話しいただく予定です。
2011年02月10日 理論学習会 1月の理論学習会のご報告
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2月の教育講演会の講師である湯浅誠氏に関する文献講読を行いました。報告者は「反貧困の学校」が松義一樹氏、「若者と貧困−いま、ここからの希望を」が清水睦美氏、「誰もが人間らしく生きられる世界をめざして」が柿本隆夫氏でした。それぞれの報告を受けて、意見交換を行い、湯浅氏がどのような考えを基に行動されているのか学習しました。今回の学習会を受けて、1月にもう一度湯浅氏の著書である「反貧困」と「岩盤を穿つ」の講読会を行います。
2011年01月13日 理論学習会 12月の理論学習会の報告