1月 22nd, 2013
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12月の理論学習会は、「母親への支援」をテーマにし、小学校・中学校からひとつずつ事例を出し、話し合いました。事例研究にこのテーマを挙げたのは、親対応の難しさや、親自身に対しての支援はできるのかといった悩みを職員間でよく聞いていたからでした。しかし、そもそも大人を変えることは難しい・できないというスタンスに立っていないと、自分のイメージ―母親像―を教師が押し付けてしまうということが問題として挙がりました。教師が子どもをどうしていきたいのか、子どもの課題は何なのか客観的にとらえることが大切だということを考えさせられる時間となりました。 今回は理論学習会の担当として、事例研究の持ち方について反省することが多くありました。司会役や話を整理する役など、課題を明確にすることが足りなかったことを踏まえて、今後改善していきたいと思います。
2013年01月22日 理論学習会 12月の理論学習会の報告−「母親への支援」
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11月の理論学習会は、名古屋大学の渡邉雅子先生をお呼びし、「思考と表現法の教育比較−米・仏から見た日本」というテーマでご講演頂きました。著書「納得の構造」で研究された日本とアメリカの初等教育に見る思考表現のスタイルの差異は何から生まれるのか。それは、子どもたちにどのような授業をし、いかに教えているかに鍵がありました。今回は日米の比較だけではなく、渡邉先生がここ10年ほど行っているフランスの調査結果を加えてアメリカとフランスを比較しつつ、日本はどちらをモデルにするのか、あるいは第三の道を歩むのかを問題提起していただきました。質疑応答のとき、参加者からフランスの愛国心についての質問がありました。フランスでは愛国心を教育の目的に置き、共和国に原理を教えているということ、また抵抗権をしっかり教え、デモに参加することを推奨するという事実を知り、驚きの声が上がりました。今回の学習会で、他国がどのような教育を行っているのか、そして私たち教師の授業が子どもたちにどのような教育効果があるか考えさせられる時間となりました。
2013年01月22日 理論学習会 11月の理論学習会の報告−「思考と表現法の教育比較−米・仏から見た日本」