卒業お祝い会から見えた課題

 2017年度の最終月3月のFriends☆Star教室は、中学生の受験も終わり、春めいて暖かくなったこともあり、比較的落ち着いた雰囲気で2回の教室を終えました。中学生と小学生が混じり合って百人一首に興じる姿や、気に入った友だちといい意味で競い合って勉強をする姿も見られました。そんな中での卒業お祝い会です。スタッフもお祝いの色紙づくり、お祝いの食事づくりなどをがんばりました。
 しかし、、、卒業お祝い会に現れた中学校卒業生は0人、小学校卒業生も5人中2人でした。そして、参加した小学校卒業生も、気恥ずかしそうにしてしまうし、参加した中学生も、卒業生を祝うというよりは、少しでも得するように、自分の周りに自分の好きなものを集めていきます。このような感じで、一般的に私たちが知る「卒業お祝い会」という型にはまったものにはなりませんでした。がんばったスタッフも、少し拍子抜けしている感じです。
 ただし、最初からそんな様子だったわけでなく、準備の段階では、それぞれ思い思いにスタッフの準備に加わりながら、楽しんで料理づくりやデザートづくりをしていたのです。
このような様子から、今、この教室に参加する子どもたちについて、ひとつの仮説がたちます。それは、かれらが今この教室でしたいのは、自分のことを中心に考えてくれる大人たちと一緒に「何か」をすることなのだということです。教えるー教えられる、祝うー祝われるという関係のもとに、それぞれの役割をこなしながら何かを身につけたり、何かを知ったりすることではなく、一緒に宿題をやってくれたり、一緒に勉強をしてくれたり、一緒に遊んでくれたり、一緒に考えたりすることだということです。
 来年度の教室は、このあたりのことを基本にしながら作っていきたいと考えます。(SMT)
☆デザートのデコレーションにも挑戦しました☆

☆150個の餃子をみんなで作りました☆