久しぶりの集まり

 Kokusai B.G.に、現在毎週参加しているのは、小学生4人、中学生1人、大人(今年定時制高校入学)が1人です。教室立ち上げの時の中心メンバー3人は、現在、大学生、高校生、アルバイトと現在の状況がそれぞれになり、時折土曜日の教室に顔を見せてくれることもありますが、それぞれの事情でほとんど来なくなっていました。それでもスタッフとしては、大学入学後の適応はどうなのか、高校卒業後の進路をどう考えているのか、アルバイトは将来の職業へとつながるものであるのかなど、気にはしていたものの、なかなかそれぞれとゆっくり話す時間を取れていませんでした。
 そこで、8月12日、3人がみんな時間が取れることが分かり、久しぶりに集まってお互いに話をしてみようという会を設けました。結果、それぞれ個人差はありますが、現在の立場の中での大変さと、現在やっていることが将来にどのようにつながっていくのかについての不安を持っていることが分かりました。この3人は中高生時代、学校や家庭状況においても不安定な面があったところを、一緒に教室で勉強しながら愚痴や冗談を言い合ったりしながらお互い支え合っていたようであったのに、現在は個々ばらばらに悩み、迷っている状況だったのです。さらには、中高生の時はお互いに「ここはこうしたら?」「こうするといいんじゃない?」というように、お互いのことに関心を持って話をしていたのが、今回はそうではありませんでした。
 参加したスタッフの一人として感じたことは、現在の教室は「学習支援」に特化してきてしまい、外国人の高校生以上が現実的に「将来」や「職業」、そして「大人としての自立」につながるような話が必要だったにも関わらず手だてを講じてこなかったこと、その結果お互いのつながりが切れてしまっていたことでした。今まで一緒だったからこれからも一緒の方がいいという事では決してありませんし、他にかれらを支える関係性がそれぞれ出来たのだとも考えられます。また、それぞれ立場が違えば一人で乗り越えなくてはならないこともあります。それでも、20歳にさしかかろうというかれらの将来に関する迷いを聞いた以上、それに付き合っていく事は必要だと感じました。
 次に会う日時を約束して、3人と別れました。この集まりがかれらにとって意味あるものにできるかどうか、スタッフ側の覚悟が問われています。