10-11月 ワクチン接種

 エステレージャ教室では、教室に通ってくる子どもたちだけではなく、保護者の方々ともつながりが持てるようにしています。最近B君はあまり教室に来ないのですが、部活で活躍している様子ですし、友人との付き合いもあるようなので、あまり心配はしていません。ただ、定期試験が近いような場合は勉強するようにと声をかけています。
 ある日スタッフの一人がB君のお母さんに用事があってお宅を訪問した際のことです。お母さんはB君宛に郵送されてきていたコロナの接種券をスタッフに見せ、「どうしたらいいのか」尋ねてきたというのです。聞けば、B君の学校の友達はみんなワクチン接種を済ませたということでした。おそらくB君にも早く予防接種をしたいとお母さんは考えているようです。
 そこで、市のインターネット予約サイトで調べてみると、その日の段階では11月と12月には空きが全くなく、予約ができず、困ってしまいました。しかしながら幸いにも数日後には予約にキャンセルが出て、B君は無事に接種を済ませることができたということでした。さらに目立った副反応もなかった様子で体調も良かったので、接種後学校に行ったということでした。やはり日本語だけの文書では情報へのアクセスができない外国人が大勢いるのだということを実感させられる出来事でした。
 温暖化の影響なのか、気候の変動も大きく、地震や台風など甚大な被害をもたらす自然災害も増えています。オミクロン株による第6波も懸念され三回目の接種の実施が取り沙汰されるなか、外国人への支援のあり方をよく見直す必要があると感じました。(FK)