2016年度教育講演会開催報告

 2月21日(日)に、大和市勤労福祉会館において、2016年度教育講演会が行われました。今年度は、平川克美先生を講師にお迎えし、「グローバリズムの果て」を問う-新自由主義への決別と、創造の意志-というテーマで行われました。
 講演の前に、基調提案が行われました。排他的、管理的な雰囲気により孤立を生み出す貧困の問題と、働きすぎ、使い捨てされる若者の労働の現状という、グローバリズムや新自由主義により、もたらされた問題の事例が報告されました。
 講演では、誰も経験したことがない人口減少の社会、核家族化による家族形態の崩壊、縮小していく経済など今後向かっていく社会の状況、またそれを受け入れられずグローバリズムを進める大企業について、確かなデータをもとに、非常にわかりやすくお話しいただきました。そして、そのような社会状況の先に、今後起きること、経済の定常化へ向かうシナリオも示していただきました。経済の視点から物事、社会を捉えていく機会となりました。
 「受けているときには、なぜなのかわからない、教育には目的がない」「自分が変化しているという経験が得られるように」という、平川先生の教育に関するご意見は、学校・教育関係者にとって、教育の在り方について改めて考えさせられるものでした。
 また平川先生には、講演会後の懇親会にも最後までご参加いただき、参加者の質問に丁寧にお答えいただきました。(講演会入場者数:48名(一般40名、学生8名))

基調提案1 DSCN0376s 講演 講演の様子