6月報告 SSWを迎えての学習会

「SSW(スクールソーシャルワーカー)の視点から考える学びの環境づくり~組織的な取り組みの可能性~」
日時:2019年6月23日(日)10:00~12:00
講師:上原 樹氏(大和市青少年相談室 SSW)
参加者:11名(他 保育ボランティア1名、子ども3名)
場所:シリウス 612会議室

 

大和市の地域特性、SSWの仕事内容、子どものサインへの気付き、チーム支援の方法等、SSWの視点から子どもたちへの働きかけ方について学びました。

様々な支援を必要としている子どもや家庭の出すサインに気付き、「つながること」が大切なのだと分かりました。困難な状況に置かれている子どもに出会うと、どのように支援すべきかと考えてしまいがちですが、まず本人の置かれている状況をどのように理解するかが大事な視点であると分かりました。 子どものサインに気付けること、本人の置かれている状況を見立てること、意識していきたいと感じました。

「つなぐ専門家」であるSSWの方の力をお借りしながら、子ども・家庭・学校・社会がつながり、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりをしていきたいです。

【参加者の感想】

〇SSWのお仕事内容を詳しく知ることができました。今日、お話を聞いて、もっとずうずうしく(?) SSWの方に相談させていただいてもいいのかな、と思いました。私たち学校の職員、学校のできる事(社会福祉の視点から)の可能性があるのではないかと、ずっと思っていました。なので、子どもや家庭に関われるのが学校なので、どのようにしたらよいか、と考えていました。今日のお話を聞き、「つなげること」をしていくことが大切だな、と思いました。

 

〇違う視点から見るということがおもしろかったですし、勉強になりました。社会とのつながりを作っていくために、SSWさん等いろいろな方に相談しつつ、子ども達が育っていけるといいなと思います。

 

〇子ども、家庭と「つながること」の大切さを改めて感じました。また、最後にお話しいただいたホームレスや登戸の事件などのことも、とても興味深いものでした。お恥ずかしい話なのですが、今まで何でホームレスの人達はいなくならないのだろう?と思っていました。そして、それに対してソーシャルワーカーの方たちが色々な関わりを持ちつつ、試行錯誤されているのだということを知りました。本当に勉強になりました。これから私がクラスの子ども、学年の子どもと関わり、信頼関係を築いていくときに、今日お話しいただいたことを思い出そうと思います。「つながること」子ども達が安心して過ごせるような環境づくりをしていけるよう、これからも頑張ります。本当にありがとうございました。

 

〇今まで、正直な話をすると「SSW」という名前だけをしっているような状態で、どのような仕事をしている人なのか中身を詳しく知りませんでした。今回、上原さんのお話を聞かせていただいて、どのように関わらせてもらえればいいか少しでも知れたと思います。「本人の置かれている状況をどのように理解するか」という視点をこれから持ち、具体的に紙にまとめることを、これからの仕事の中でやっていきたいと思います。お話を聞かせていただき、ありがとうございました。

 

〇ソーシャルワーク的視点について、教員も理解していくことがとても重要だと感じました。教員として、そのような視点を学ぶことで、子ども達への支援がより良いものになっていくと思います。大学でもSSWについて、学ぶ機会がありましたが、今回の学習会では、より具体的に、自分自身がどのようにつながるのか、関わっていくのかイメージをもつことができ、身近に感じることができました。今後、様々な事柄と関連付けて考えていきたいと思っております。ありがとうございました。

 

〇SSWの機能、専門性のお話を聞き、初めて知ったことが本当にたくさんありました。視点をどのようにもつのか、どこに寄り添い考えるのか、とても参考になりました。母親になり、育児と仕事の両立をする中で、社会とのつながりを考える機会があります。社会と切り離されがちな育児という現場で一人悩み苦しんでいる母親も多いと思います。子ども達を取り巻く環境をみる時、母親への視点は重要だと思います。つながりをもてる教育、地域、社会を目指し、活動していきたいです。

 

〇SSWの専門性を知ることで、教育の立場からどう連携を求めていけばよいのかを考える機会となりました。大変な状況にある子どもや親御さんを目の前にすると、そのつらさを肌で感じてしまいます。状況が変わらないことに悩むこともありましたが、目に見えないものの支援は、解決しえない問題について一緒に考えていくことだというお話にとても納得しました。大和の教育は、利用できる社会資源が多いということで、SSWさんも身近にいるし、何だかとても心強く感じました。私たち教員自身が様々な立場の方とつながること、子どもや家庭とつながることが必要です。また、教育活動や授業の中で、社会福祉の視点を伝えていくことも、教育の立場からできる事ではないかと思いました。

 

〇今日は貴重なお話をありがとうございました。今日のお話を聞いて、これまでに家庭の困難さや課題が出ていたのに、初期の対応ができていなかったことが、悔やまれるなあと思っています。困り感を抱える子どもと社会システムをつなげられるように、アンテナを高く張っていたいと思いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

〇小学校で働いていて、「この家庭には、この子どもには、こんな対応をした方が良い」と考えることが多かったです。本日の学習会で話を聞き、もっと相手の現状の背景を考えたり、どう関わったりするのか等、解決策にこだわりすぎないようにしなければならないと感じました。子ども達にとって影響が大きい職種のため、言葉や行動においても気を付けていきたいと思います。本日はお忙しい中ありがとうございました。

 

〇どのような支援をするかという視点以上に本人の置かれている状況を理解するという視点が最も大切だというところに納得しました。答えを出さなきゃと考えてしまいがちですが、つながり共に考えることでも解決に向けて進んでいるのだなと分かりました。SSWの方に、困ったときは相談にのっていただけるということで、教員として心強いです。

 

〇「つながる」ときに、こども、家庭が様々な要因につながれない、つながらない状況があり、どう対処していけばよいうかと日々考えております。家庭からのヘルプの発信がなければ対応がはじまらない機関もあり悩んでいます。