文献講読「つながりを煽られる子どもたち 〜ネット依存といじめ問題を考える〜」著:土井隆義(岩波ブックレット)
日 時:2016年6月6日(月)19:15~21:00
場 所:冨士見文化会館 101号室 (大和駅徒歩 1分)
参加者:7名
7月の学習会は「つながりを煽られる子どもたち 〜ネット依存といじめ問題を考える〜」著:土井隆義(岩波ブックレット)の文献講読を行いました。
前半の文献講読の報告からは、スマホや携帯電話が友達づくりに欠かせないアイテムとなっている今、常に「つながる」状態にあることがどのように子どもたちの集団づくりに影響しているかが分かりました。
後半の話し合いからは、子どもたちの集団には「リスク回避」がベースにあり、その回避を基準に友だちづくりがされているのではないか、という意見が参加者の中からありました。職場など、大人の人間関係にもそれはみられることで、「(集団から)浮くのがいや」などの場面が見られることは多いのではないか、という話もありました。
今回の学習会では、「リスク回避」が蔓延る中、学級づくり・生徒指導をどうすすめていくべきか、また、子どもたちの友だちづくりのベースをふまえた今後の集団のとらえ方、指導の在り方を考えさせられる勉強会となりました。
〈参加者感想〉
・今日は、ありがとうございました。私ばかり話してしまって、私の悩み相談のような感じになってしまいました。でも、リスク回避の集団の典型のようなクラスを打破する糸口が少し見えたような気がします。ネットがマイナスなムードの一因にはなっているかもしれませんが、すべてではないということは、頭にいれておかないといけないなと思いました。
・リスク回避をベースに集団化しているグループを 想像するだけで息苦しい気がします。この息苦しさから子ども たちが抜けていける生徒指導がなされるといいなと思います。
・リスク回避を怖がることない集団づくりが大切なことだと気づいた。
・リスク回避の話は子どもたちの集団や職場集団を考えた時にすっきりと落ちてきましたリスクを冒せる子ども、教員となっていくためにがんばらねばと思いました。
・何回も感じたことですが普段意識していないこと考えるべきだと思う ていたことを改めて考えられる場だと感じ ています。誰かと繋がっていないと安心できない子供達にどう介入しアプローチしていくか、また考えたいと思 います。「自分を認め」「他者を認め」られる人になりたいと私自身も思いますし、子供達にもそうあってほしいと強く願います。