【報告】8/24学習会

学習会報告

日時:2025年8月24日(日) 13:40~15:30

参加者:7名

内容:なぜインクルーシブな社会が実現できないのか、その背景を考える


 今回の学習会は、前回「それぞれの現場から排除の実態を報告しあい、現状を認識する」というテーマで実施した学習会を踏まえて、なぜできないのか、その背景について考える時間となりました。

 学校現場の実感として、“解決”に向けて動いているけれど、できることは色んな機関に繋ぐことくらいになってしまっているのではないかと感じている、身近な大人が話を聞くというよりも、遠い専門家に繋ぐという流れがあるように感じる、といった話が挙がりました。一昔前の教育現場では、教師が子どもたちの身近な大人として、話をきいてくれる存在であったのではないか、それが最近では、学校の中のことは見ているけれど外への目が向かなくなっている、同時に学校から家庭の状況も見えにくくなっている、という現状について話し合われました。

 インクルーシブな社会が実現できない背景については、実際に学校の中でも支援級と通常級に分かれていることも一つの要因ではないかと話が挙がりました。子どもたちは、なんだかんだ相互に適応しながらやっていく力があるが、そのなんだかんだを大人側が先回りして線引きしているのではないか、大人がラベリングをしてしまうことも、インクルーシブな社会の実現を阻んでいることなのではないか…。そして、障害の個人モデルと社会モデルについての話から、合理的配慮をするということも、配慮をしているようで個人モデルに基づいているため、本質的なところでインクルーシブとはならないこと、「みんな同じ」が良しとされる中で、「みんな同じ」の方向によって苦しさが増していること、などへの気づきや学びもありました。