11月の理論学習会の報告−入門期における『国語』指導について

11月5日、講師に内藤順子先生をお迎えし、「入門期における『国語』指導について」の学習会が行われました。教材研究の重要性がひしひしと伝わってくる講演でした。参加者の方からも、次のような感想をいただきました。

■内藤先生の講演から「言葉を使うっておもしろい」と感じられる時は、どのような時だろうと考えました。
自分の気持ちにぴったりの言葉が見つかり、伝えてみたら、相手がそれを受け取ってくれた時、とても嬉しくなります。それが、おしゃべりであっても、会議のような公の場であっても。また、相手の気持ちが、自分の心に響いたときも嬉しくなります。自分と相手の間に、気持ちのこもった言葉が、音(おん)として、また文字として響きあうような体験ができた時、言葉のおもしろさを感じるのではないかと思います。内藤先生のおっしゃる、「人」と誠意を持って向き合い、分かり合おうという姿勢から、このような場面が生まれるのではと思いました。学校のクラスのみんなで、体験できたら幸せです。(小学校教諭)
■内藤さんから常々「小学校の入門期にもっとこ言葉のおもしろさを教えなきゃ。」と聞かされていて、私も同感でしたが、それがなぜなのかは、あまり突き詰めていませんでした。でも、精力的に集めた教材を通しての授業実践や「にほんご」(福音書店)についてのお話から、それがわかった気がします。「言葉を通して人と何かを作り出していくため」に、「言葉を使うって楽しいってこと」を体で感じる授業を創っていきたいと思います。(小学校教諭)
【参考文献・教材】
安野光雅(著)1979年『にほんご』福音館書店