11月の理論学習会は、名古屋大学の渡邉雅子先生をお呼びし、「思考と表現法の教育比較−米・仏から見た日本」というテーマでご講演頂きました。著書「納得の構造」で研究された日本とアメリカの初等教育に見る思考表現のスタイルの差異は何から生まれるのか。それは、子どもたちにどのような授業をし、いかに教えているかに鍵がありました。今回は日米の比較だけではなく、渡邉先生がここ10年ほど行っているフランスの調査結果を加えてアメリカとフランスを比較しつつ、日本はどちらをモデルにするのか、あるいは第三の道を歩むのかを問題提起していただきました。質疑応答のとき、参加者からフランスの愛国心についての質問がありました。フランスでは愛国心を教育の目的に置き、共和国に原理を教えているということ、また抵抗権をしっかり教え、デモに参加することを推奨するという事実を知り、驚きの声が上がりました。今回の学習会で、他国がどのような教育を行っているのか、そして私たち教師の授業が子どもたちにどのような教育効果があるか考えさせられる時間となりました。
11月の理論学習会の報告−「思考と表現法の教育比較−米・仏から見た日本」
2013年01月22日
理論学習会
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