「若者たちの労働実態と 求められる労働教育の視点」
日時:28年6月22日(水)19:15~21:00
講師:高須裕彦氏 一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
場所:冨士見文化会館1階
参加者:14名
第3回は、労働教育研究会として活動されている高須裕彦氏に講演をしていただきました。講演会では日本の労働状況をとらえるために、現状だけでなく、90年代以降の変化に着目しながら、今に至るまでの経緯についても教えていただきました。後半は行政の取り組み、労働教育とは何か、なぜ必要なのかなど教えていただきました。話し合いでは、小中学生の労働への感覚、小中学校での可能性について活発な意見が交わされました。小中学校での労働教育では高校大学への土台となるような様々な方向からのアプローチが考えられるという意見が出ました。小中での労働教育の可能性が見え始めた気がしました。(下新原)
<参加者感想>
「労働力」という言葉からは「ある仕事をこなす」というイメージが大きいですが、今回の会を通して「お金をもらう」「社会の一員として生きる」「家族や生活を関連して働く」など、様々な視点で考えられると思いました。また、小・中・高・大など、立場によって教育のできることは異なってくるのだと感じ、そのつながりも考えていきたいと思いました。(大学生)
労働教育研究会に出席させていただいており、そのご縁で今回出席させていただきました。労働相談等携わるなかで、労使ともに法律を知らないためにトラブルが生じていることを痛感し、何かしらの形で労働教育に携わっていきたいと勉強させてただいております。学生や生徒には未来の経営者になる人もいる中でワークルール、働く上でのルールとして基準を伝えていることが根底になるのでは、と本日お話をお伺いしながら考えさせられました。
まず、自分の職場を分析的にみることができているのか、ということが課題です。教育に関わる者である前に労働する者として、自分とまわりを見るとけっこうきつい状況です。子どもの前に、職場のことを考えて、必要なことが、子どものこれからにとっても必要なことだろうと思います。ただ、小中にとっての可能性という点は明らかになってよかったです。(小学校教諭)