テーマ 「子育ての現状から 家庭での影響を受ける子どもについて理解を深め 学校の役割を考える」
実践報告 外崎 瑞代 教諭 (北大和小学校)
日時 2015年10月3日(土) 14:00~16:00
場所 IKOZA 307号室
参加費 1000円(学生無料)
参加人数 14名
9月の学習会で、現在の子育てをしている母親は厳しい生活状況に置かれているということを学習しました。そのことを踏まえて、今回の学習会では、社会で孤立している経済的に苦しい家庭の子どもに対して、学校(教師)はどのようなことができるのかということを考え、話し合いをしました。
北大和小学校で児童支援中核教諭として日々様々なケースの児童指導を抱え、取り組みをされている外崎瑞代先生を迎え、「不登校児童が登校できるまでの支援」という内容で実践報告して頂きました。キーワード1つめは“チーム支援”ということで、担任の他に養護教諭やスクールアシスタント、相談員等様々な人を巻き込み、役割分担してチームとして動いたという話は、それぞれの立場から児童へのアプローチが可能になり、児童が登校できるようになる結果に結びついたのだと驚かせられました。キーワード2つめは“段階を踏んだ支援”ということで、児童が学校とつながった後も、急に朝からということではなく、徐々に学校で過ごす時間を延ばしていき、あせらずに慣れさせていったことが良かったのだと思いました。
その後、話し合いの中で、チームで支援を行うために、どのように周りを巻き込んでいけばいいかという話では、情報を発信すること、みんなで共有すること、そして分析して、次に何をしていくかアイデアを出して実践していくことが大切だということでした。やらないよりはやってみようというスタンスで積極的に児童に家庭に関わっていくことが問題解決の第一歩につながっていくのだと感じました。
<参加者の感想>
・学校があるからこそ、救われる子どもがいるということを改めて感じさせられました。そんな力を学校が先生は持っていることに自覚を持ってほしいし、自信を持ってほしいと思います。もっと家庭や子どもにつっこんでいって、救える子どもを救ってほしい。(Ed.ベンチャー 理事)
・担任としての経験も浅い中で、どのような視点で保護者や子どもと向き合っていくべきなのか考えることができました。まだ自分の中でははっきりとした答えは出ませんが、教師にしかできないこと、保護者にしかできないことはあるんじゃないかと思います。その中で、教師にもできることはどんなことかを考え、子どものためにできることを増やしていきたいと思います。(中学校教諭)
・不登校児童を中心に、親や家族との関わりをより学校現場は考え、取り組んでいかなければと改めて感じました。(小学校教諭)