理論学習会4月のご報告―講演「いじめ問題から学級集団をとらえ直す」
4月20日、日本女子大学の清水睦美先生を講師としてお迎えし、「いじめ問題から学級集団をとらえ直す」というテーマで講演していただきました。いじめの構造、いじめ発生へ向かうプロセス、いじめでの立場の違いとその価値観など、自分の体験や学級の様子と重ね合わせて考えると、それぞれの子の立ち位置が見えてきて、新しい視点を得ることができました。
講演を聞いた後、クラスにいじめ問題があるとき、それぞれの立場の児童・生徒に対してどのような対応をするかということについて参加者で話し合いました。いじめが当事者だけの問題ではなく、集団の中での問題であると捉えることで、教師のアプローチの仕方が変わってくると感じました。
今回の学習会を通して、学級集団をとらえ直し、子どもたちの関係性を意識した指導・支援の方法を考える機会となりました。
参加者の感想より(一部抜粋しています。)
・集団はまとまる必要がないということを聞いて、今までの価値観が変わりました。学校はまとまることを教えるところではなく、色々な子がいることを知るところだという清水先生の言葉、大切にしたいと思います。
・仲裁者の育て方、大変参考になりました。自分と対極にいる子と上手に関係を築くことは自分にとって苦手な方なので。また、集団を良い方向へ持っていくには、教師の行動・態度が大きく関わっていることを心にとめて、教育活動をしていきたいと思いました。