5/13学級づくり学習会報告

主題 学級づくり 子どもが育つ集団をつくる

講師 清水睦美氏(日本女子大学)

日時 5月13日(水)19時~21時

zoomを用いたオンライン形式で開催

参加人数 26名

 

今回はzoomを使ってオンラインで学習会を行いました。講演①30分、3,4人のグループで意見交流、講演②30分、3,4人のグループで意見交流、まとめという形で学習会を進めました。

講演①では、そもそも学級集団とは何かについて考えました。たまたま集められた人たちの集団であることを教師は理解していなくてはなりません。多様なニーズが求められる中で、うまくいかない子を取り出して対応するのではなく、うまくいかない子に合わせて教室のかたちを変える。変わるべきはマジョリティの人たちであることを学びました。

講演②では、異なる価値観を持つ人たちがたまたま集まった学級集団の意味や、教師がどのように見とるかについて考えました。多様な考えを各個人が持っているからこそ、問題が起きたときにどう向き合わせ、関係を編み直していくかを考えられるようにすることで、個人としての意思決定を尊重することができると学びました。集団を見とる際には、その集団の特徴を捉えること、力に対しどのような位置関係を結ぼうとしているか、そこから生まれるいじめの構造、学級が民主的な集団として機能できているかを考えることが大切だと学びました。

コロナ禍において社会のなかに排除的な風土が形成されつつあることから、学校現場ではいじめがより起こりやすくなるだろうと考えていたので、気を引き締めなければならないと思いました。参加者の感想には、「教師の方から意図的に、相手の立場に立って物事を考える機会を設けたり、互いに補完し合っていく関係になれるよう働きかけていくことが必要であると感じました。」「子どもたちが同じ価値観をもつ危険性について改めて考えさせられました。」などがありました。教師自身が意識を変えていかなければならないと強く感じた学習会でした。