5月 参加型の教室づくり

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 教室には「うんち!」や「ばっかやろ~!」など、およそきれいとは言えない言葉を、大声で、それも高い声でキーキーと叫びながら教室を駆け回り、スタッフに注意をされ、それでもなかなかそれが止められない小学6年生の女の子がいます。「そんな汚い言葉、使わないの」というスタッフの声かけも無視しています。その女の子に、「そんな言葉を、学校の教室でも使っているの?」とたずねると、はっとさせられる言葉が返ってきました。
 「学校では、存在が薄いから、そんなこと言わないんだ~」
では「どうして、ここでは言うの?」という質問に、彼女は次のように答えました。
 「学校が終わった~!終わった~!っていう気がするの」
 この子は本当は活発に動き回りたい子なのでしょう。でも、学校では、それができる環境にない、あるいは、クラスの中心に立って友達を先導できるような位置取りができるわけでもない。彼女はそれを十分に分かっていて「存在が薄い」と表現したのでしょう。でも、その存在の薄さだけではたまらない。「ここにいる」ということを「わかってほしい」、そんな気持ちは、この教室ならば出せる、それが汚い言葉や駆け回る行為として出ていると理解できるようになりました。

 こんな「ここにいるよ」という子どもたちのメッセージを受け取れるように、みんなで「一緒に何かをする」という参加型の勉強や遊びを、5月からは毎回準備するようにしています。写真のネズミは、ペーパークラフトで作ったものです。1枚の紙から図形を切り取り、それを組み合わせて貼り合わせると、このネズミになります。はさみで細かい図形を切るのは、なかなか大変です。やりだす子ども、やりださずに眺めている子ども、無視している子ども、反応はいろいろですが、その反応の違いにも、子どもたちの感じていることや考えていることが見えてきます。何かをやらせる場ではなく、さまざまな反応の中に、子どもたちの「ここにいる」メッセージが受けとめられる場になればいいなあと思うこの頃です。(SM)