12月 中3の冬休み

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on TumblrShare on Google+Email this to someone

中3の冬休み

 中学3年生にとって12月は、成績が特に気になる時です。12月の三者面談で受験先を決定しなければならないからです。2学期の成績が上がったのか、下ったのか、そして受験先はそのままでいいのか、変えた方がいいのかを考えながら三者面談に臨みます。受験先が決まると、本格的な受験勉強が始まります。
 エステレージャに通ってくる中3生も、三者面談を気にしながら勉強をしていました。そして、冬休みに入り、12月23~24日の2日間「すたんどばいみー」の勉強合宿に参加しました。この合宿は2月に受験を控えた中3生のための合宿で、食事、お風呂、睡眠の時間以外は勉強という、勉強漬けの合宿です。外国人の先輩スタッフが隣について、過去問題や練習問題で勉強を進めます。この合宿に参加した中3生は、今まで経験したことがないほど長時間の勉強し、刺激を受け、受験勉強のスタートを切りました。
 外国人の子ども達にとって、受験には大変な事が待ち受けています。彼らの親は日本の学校制度を経験していないため、受験についての知識がありません。どんな高校があるのか、受験とはどういうシステムになっているのか、受験までにどんな手続きをするのか、どこの学校を受験するのがいいのか等、日本人のこども達の親なら知っていることを知りません。外国人の子ども達の多くは自分で判断をして学校を決め、自分で受験までの手続きをします。合格後の手続き等も自分の手で行わなければならないことが多いのです。それに加え学力的にも経済的にも厳しい状況にあることが多く、高校選択の幅が狭くなってきます。    
 在日年数に関わらず学習が難しく、学力の面で苦しい思いをする子どもたちが多くいます。ある中2の子どもが、「最近学校の授業で先生の言っていることが分からない。勉強が分からなくなってきた。どうしよう。」と漏らしたことがありました。学校では友達もいる、部活にも入っていて順調に学校生活を送っている子どもです。この言葉を聞いた専門学校生の外国人スタッフは、これを「中2の壁」と言って、自分も同じような経験を持ち、中2の時から勉強が分からなくなったと話していました。中学2年生頃から抽象的な言葉や話が授業では多くなり、日常会話で使う日本語が分かっていても勉強を難しいと感じるのかもしれません。中学校の勉強を乗り切れる言葉の獲得や学力を付けることが、外国人の子ども達にとってはとても重要な課題です。小学生の子ども達が中学生になった時の姿を想像し、小学生のころからきちんとした学力を付けてあげることを考えながら、支援をしていかなくてはならないと考えています。(S.H)