8・9月 Kokusai B.G.報告

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 待ちに待った夏休み。フィリピン人の姉妹は早速フィリピンに一時帰国して行った。国で親戚や友達に会えるのがとてもうれしそうだった。夏休みの宿題は国ですると言っていた。しかし、中3の姉は全日制普通科高校進学を希望しているが、現段階で日本語能力不足による学力不足で合格はかなり厳しい。彼女や保護者は日本の高校入試の実情をあまり認識していないように思われるので、出発前の教室で入試の実情を説明し、この夏休みに十分勉強する必要があると話したら、フィリピンで勉強すると言っていた。察するに自習は困難だろう。
 夏休み後、二人は日本に帰ってきているものの、教室には来なくなってしまったので、あちらでの様子や勉強の進度などを把握できずにいる。一旦教室に通う習慣が途切れると足が遠のくのだろうか。或いは、教室のスタッフ不足で教室に来ても十分に対応ができないことがあるので、それが原因だろうか。我々としては彼女らにまた教室に通ってきて欲しいと思い連絡は取ろうとしているが、連絡がつかない状態が続いている。
夏休み中ボリビア人姉妹は教室に通ってきて、夏休みの宿題や苦手な科目の勉強をした。特に小1の生徒はまだひらがなが読み書きできなかったり、初歩的な足し算・引き算ができなかったので、集中的に練習させた。徐々にではあるが習得しつつある。
 
話は変わるが、ある日、教室に入るや否や、小学1年と3年の女の子がこのように話しかけてきた。「先生、日本は戦争するの?戦争こわいよ!」
 何らかの経緯で安保法案の可決に関する情報を耳にしたのだろう。私は「日本はアメリカの戦争のお手伝いができるようになったんだって。でも日本が戦争を始めることはないと思うよ。」と返答すると「よかった。」と安どしていた。
 しかし、我々の教室に通ってくる子供たちの国を相手に戦争のお手伝いをする可能性は皆無ではないだろう。不幸にしてそのようなことが現実になったら、この子たち、その家族はこの日本でどのような待遇を受けるのだろうか。先の戦時下における在日韓国・朝鮮人や中国人のようないわれなき差別的待遇を受けるようなことがあってはならない。我々ができることには限界があるかもしれないが、平時からどのようなことで彼らの力になれるか考えておかねばならない事態になったといえよう。