10月理論学習会は、11月にご講演いただく渡辺雅子氏の著書「納得の構造」を読んでいきました。内容は、日米初等教育の比較、学校の授業が子どもたちの思考表現にどう影響を及ぼしているのかが書かれています。担当が内容をまとめたレジュメに沿って学習していきました。
話題に挙がったのは、特に二点です。第4章「二つの日米逆転現象」に書かれている、どこの力によって教育が変わろうとしていたかについて、以前は現場の力だったのが、今は政治や上からの指示で教育が変わってしまう現状について話し合いました。また、最終章を読み終えて、日本の教育の中にも「なぜ」が必要であり、教育の画一性からのスイッチの可能性についても話し合いました。次回、渡辺先生からは仏国の教育も比較していただき、理解の枠組みに関わる日本のことばと思考法の教育の特徴を探りつつ、思考表現法を通してどのような社会化が行われているのかをご講演いただきます。