■日時:1月26日(月)19:15ー21:00
■場所:富士見文化会館
■授業者:内藤 順子 池田 喬
■分析者:日高 理恵
■教科: 理科
■参加者:10人
■内容:
学級会は小5・6教師で初めて行われた。学級会を行う上で、授業者は以下の3つのことに留意したということだ。一つ目は、話し合いのしかたを勉強するだけの勉強にはしないということ。二つ目は、彼らの学校生活の様子を感じる場にしたいということ。三つ目は、教師が二人ということで、お互い補いながら進めていくということだ。今回の議題は、小5・6教室の来年の授業に実際に反映できるということで、児童たちも真剣に向き合い真面目に話し合っていた。児童の学級会での様子から、教師の発言に即座に答えられる器用さはないようだが、今回発言できたのは、学校での日本人を真似ているのではという話もでた。そこから、現在の学校の現状について話し合った。学校では、形式的なことや、型どおりのことを教えがちであり、そこに子どもたちの生き生きとした言葉を失わせてしまう原因があるのではないかという指摘もあった。私自身もうまくいくことばかりに気を取られ、型にはめることで安心してしまっていることが多くある、今回の研究会の話から、学級会のもつ本当の意味を考えることが大切だと感じた。
■参加者感想
○今回の授業研で、自分が担任しているクラスのこと、自分自身のことを思い返しました。クラスの子ども、もしくは自分が意見を出せないのは力関係や想いがないためだなと思いました。その背景をどうしていけばいいのか。まず自分が意見を言うところから始め、自分の発言の質を高めていくことを目指していきたいと思いました。 ( 小学校 教諭 )
○子どもたちがこんない意見を出したりできるなんて思わなかったので、新しいこどもたちの顔を知れて良かった。子どもたちは体育や図工などが面白くて楽しい授業だと感じてそのような教科を意見に出してきたと思うが、自分は歴史や、国語、算数などもやり方によっては楽しい授業になると思うし、一回楽しいと思えば興味などを持つと思うので、歴史や国語、算数など楽しくておもしろい授業をしてもらいたい。 ( すたんどばいみー スタッフ )
<授業実践>
■日時:1回目 1月 8日(土)18:30-20:00
2回目 1月 15(土)18:30ー20:00
■場所:渋谷中学校開放 会議室
■授業者:内藤 順子、池田 喬
■教科: 学級会
■参加者:1回目 子ども 8人、大人 7人
2回目 子ども 6人、大人 15人
■分析者:鬼沢 明子
■内容: 1回目…1.今年度の学習を振り返る
反省や要望を話す
2.心に残った授業を思い出し、プリントに書く
3.プリントに書いた内容を発表する
4.難しかった授業について話す
5.話し合い 議題「来年度の小5・6教室で学習したいこと」
?話し合いのめあて、議題の確認
「一人ひとり、自分の意見をどうどうと発表する」
?児童を副議長にしてシナリオを読ませる
?話し合いのすすめかたについての確認
※様々な授業について、思い出しながら、来年度へ向けての要望を話し合った。
2回目…1.前回の話し合いを思い出す
2.話し合いの続き
授業研究担当者(大人)に対して、自分たちの要望を通すために話し合う
来年度の小5・6教室を共に作り上げていく
決まったこと
?体育・・・テクニック向上・ゲーム サッカー バスケ
?家庭科・・・調理 普通の食材で作ったことのないものを作る
?国語・・・世の中のことを知りたい
?ものづくり・・・材料の不思議さを知ってから作る
?図工・・・作品の作者を知る 絵手紙
■参加者感想
○一年間の授業を振り返っている時、子どもたちがよく覚えていたのが分かった。やはり実技が印象に残っているなと思った。学級会では、自分の意見を全員がいえたことで、堂々と意見が飛び交うようになっていた。ただ、声が小さかったり、堂々と言えない子が多いのが気になった。学校でも同じ様子なのか。 ( 小学校 教諭 )
○学級会がどのようになるのか想像ができなかったが、今までの授業を振り返ってどのようなことをしたのか考えるのが良かった。みんなちゃんと自分の意見がいえていたので、すごいと思ったし、ちゃんと考えていて、良かったと思いました。 ( すたんどばいみースタッフ )
○食べ物の話がでたときに、日本で一般的と言われる食べ物とベトナムや中国料理を家庭で一般的に作っているのか、それによって調理への興味もちがうと思われますが、教師サイドに日本人家庭とベトナムや中国家庭であることへの違いに対する配慮がみられず、それがかれらの本当にやりたいことに近づかなかったような気がしました。 ( 大学 教諭 )