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8月20日、昨年8月に橋元徹大阪府知事(当時)率いる大阪維新の会より提出された「大阪府教育基本条例案」について学習しました。条例案を読んだ後、問題点について話し合いました。議論の中で出てきたのは、社会での出来事を通じて、自分たちが権力に向かっていく武器をいかに身につけていくかということでした。今回の条例案が世に出てきた背景には、権力に従う効率の良さに流されていくといった風潮がありました。何かがおかしいと思いながらも受け入れていく国民。大阪府の学校でもどんどん上から出される政策を受け入れ苦労している現状があります。自分たちは今どうなのか考えた時、権力者に対して批判力を持っているかというと、持っていないという現状があり、ともすれば子どもたちに対して何を教えていくのかを考えさせられました。条例案に見てとれる権力者にとって都合のよい人間を育てるのか、それとも効率の悪さ(民主主義)のよさに付き合い、批判力を付けていくのか…全ては教師としてどう生きていくのかという問題を突き付けられた時間となりました。また、社会と権力とに戦っていく時の足場をどこにしていくのか、私たちは考えていなければならないと感じました。
2012年09月20日 理論学習会 8月の理論学習会の報告-「大阪府教育基本条例案」学習会
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○日時:7月2日(月) ○場所:冨士見文化会館 ○参加者:スタッフ2名、参加者13名 ○内容:事例研究「対応に悩む児童の対応」 ○提案者:吉間 里依(小学校教諭) クラスにいる外国籍児童がとっている行動についての事例で、行動は相手の言葉を繰り返して挑発する・クラスの話し合いに参加しないなどですが、その行動が原因でトラブルになり、クラスの子は「ちゃんとやってくれないから嫌だ」と、その子を疎ましく思い始めているがどうすればよいかという内容でした。参加された先生に、同じような経験があるか、どのように対応しているかなど聞いてく中で、若手の先生方からは、先生だけではなく、まわりの児童にも声をかけてもらい、集団に入れていく案などが出ましたが、そもそもなぜ外国籍児童がそのような行動をとるのかを考えないことには何も分からないという意見が出たところから議論になりました。話し合っていく中で、クラスのルールや規律が誰のためにあるのか、教師がどの立場に立っているのかに焦点を当てて話し合いました。自分たちが普段当たり前のようにやっていることが、子どもたちにどのような意識をもたせているのかを考えなおす時間となりました。 【提案者の感想】 自分がクラスから少しでも違うことをしている子に対してとても厳しくしているのは、その子のためというより自分が子どものそれぞれの違いを認めない・受けとめられないといった気持ちがあるからだと気付かされました。危機的なのは、今まで立場の弱い子どもに寄り添ってクラスを作っていきたいと思っていたのに、やっていることは逆だったという事実です。私がクラスで拾っていた言葉も、マジョリティーの意見でした。議論の中でも、ルールや規律で厳しく子どもを管理して表面上まとまったクラスを作っている教師が多いという意見も出てきました。中学校では、ルールを厳しくすると、決まって教師の権威が下がり、学級崩壊に近づくということも聞きました。教師の言動が子どもたちのモデルになる可能性について知っていても、結局は立場の弱い子のための規律ではなかった。だから差異を認めない、みんなと同じことができなければダメな子であるという意識を、教師が子どもたちにつけさせてしまったことに気付きました。 これからも教師として様々な子どもたちと関わっていきますが、教師の言動が子どもの意識に影響するということ、何のための・誰のための規律なのか、いつも心に留めながらやっていかなければならないと思います。教師のキャパシティーが広げられれば、子どもを多様に支援できることを忘れずにやっていきたいです。 最後に、今回の理論学習会は、私たち教師にとって重要な議論だったと思います。学校の中で今回のような事例を相談しても、おそらく返ってくる答えは「集団からはみ出した子たちを、どうにかして集団の中に入れてあげよう」といったものだったでしょう。実際、私を含め、若い先生方から出てきた意見がそうでした。また担当者として、これから理論学習会の事例研究が、普段の言動に「待った」をかける場になるよう設定していきたいと思います。
2012年07月29日 理論学習会 7月の理論学習会の報告-「事例研究」
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6月4日に、4月の理論学習会で説明後、各校で行われた「学級集団分析」の分析報告が、東京理科大学清水睦先生より行われました。学校や学習に対して、どのような意識で子どもたちがいるのか、学校や学級ごとの傾向や、どのような傾向をもった児童がいるのかといった報告が行われ、参加した先生方は大変興味深く聞いていました。また、国語と算数の学力調査では、どこで学習のつまづきが見られるのかがわかり、今後、指導する際のポイントとなりました。今回の分析結果を、それぞれの学級指導に役立てていただければと思います。
2012年07月29日 理論学習会 6月の理論学習会の報告-「学級集団分析報告」
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5月8日に、日本体育大学の野井真吾先生をお迎えして、「子どものからだと学校生活」というテーマで学習会を行いました。学校生活の中で、どこかおかしいなと感じる子どもの様子の原因を、多くの調査結果に基づいて解説していただきました。夜型の生活習慣、塾やコンビニ、TVゲームなどの周囲の環境などが、子どもに与える影響を非常にわかりやすくお話していただきました。また、じゃれつき遊びや長期キャンプなどの実践例も紹介され、学校現場の中でいかに非日常的な要素を取り入れ、「ワクドキ」が起こるような活動ができるかが大事であると思いました。
2012年07月29日 理論学習会 5月の理論学習会の報告-「子どものからだと学校生活」
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昨年度は4月に理論学習会を行いませんでしたが、この時期は学級をどのように創りあげていくか悩まれている先生方が多いということで、今年度は学級指導に役立てるデータを収集し、考察していく学習会を設けました。「学級集団分析 調査方法について」というテーマで、東京理科大学の清水 睦美先生にガイダンスを行っていただきました。調査方法だけでなく、学力調査の歴史と背景、調査の意義についてお話いただきました。調査を各校・または各クラスで実施し、収集したデータの入力作業を4月29日に行いました。
2012年05月14日 理論学習会 4月の理論学習会の報告
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2月の理論学習会は、教育講演会に向けて、土井隆義先生の著書「キャラ化する/される子どもたち」「友達地獄」「人間失格?」を読んで意見交換を行いました。 話をしていくなかで行き着いたのは、やはり「学校とは何か、学校の意味」についてでした。現在の公教育が教育産業に負けていることや、保護者と教師の関係性の変化などが挙げられ、議論となりました。土井先生の著書でもあるように、親密性が重視され、学校の権威性が失われつつある今日、第3の関わりがあるのか、次の教育講演会で手がかりが掴めたらというところで話を閉じました。
2012年03月16日 理論学習会 2月の理論学習会の報告
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外国人の中学生女子生徒の事例について、事例研究を行いました。家庭環境や本人の身体的な問題など、複雑な状況にいる生徒に対して、学校として何ができるのか、他の機関とどのような連携ができるのかといった今後の取り組みに向けて様々な意見が交わされました。事例提示者にとっては、冬休み明けからの学校再開に向けて、課題整理ができました。
2012年03月16日 理論学習会 1月の理論学習会の報告
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9月は、千葉明徳短期大学の山野良一氏を講師にお迎えして「子どもの貧困」をテーマにして学習会を行いました。山野氏は児童相談所でも働いていたご経験があり、子ども虐待を貧困問題につなげて話していただきました。まず、日本の子どもが7人に1人、貧困な暮らしをしている事実はとてもショックでした。貧困が原因で孤立化や虐待が発生すること、「貧困は貧困だけに終わらない」という言葉が心に残りました。また、子どもの貧困について世界はどのような戦略をとっているのか話していただきました。日本もその貧困率の高さから、家族の問題ではなく、社会の一大事と考えていくことが大切だという話も出て、学習会に参加された教師からも生まれ持った不平等さに対して学校は何か特別な支援が必要なのではないかという考えも出てきました。
2011年10月24日 理論学習会 9月の理論学習会の報告
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「誰もが人間らしく生きられる世界をめざして」の著者である、東京大学名誉教授の石田雄先生をお迎えして、学習会を行いました。今回は、石田先生のお住まいの近くである、文京区に出向いて行う形でした。 当日は、石田先生から「軍隊経験者として、世代間対話に向けて考えたいこと」として、お話をしていただいた後、参加者全員で対話形式で進みました。石田先生の貴重な戦時中の体験、戦後の組織・権力の歴史、またその当時と類似する現在の震災・原発の問題、教育の可能性、言葉をどのように獲得していくのか、これからの日本の経済・産業の在り方についてなど、非常にたくさんの話題が挙がりました。
2011年09月01日 理論学習会 8月の理論学習会のご報告
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8月の理論学習会で、お話していただく石田雄先生の「誰もが人間らしく生きられる世界をめざして」の講読を行いました。報告者は、大野原小の吉間先生、三澤先生、大和中の岩崎先生、佐藤先生、南林間中の池田の5名でした。当日は、準備が不十分であり、議論を重ねるような報告ができなかったため、再度、報告者等で集まり、学習会を行いました。地域社会の中での学校の在り方、学校の中での教員の在り方や立場性、子供たちに何を教えるのか、どんな言葉を持たせるのかといったことについて話しました。
2011年09月01日 理論学習会 7月の理論学習会のご報告