女性の生きづらさを考える 

 私たちEd.ベンチャーでは、今年度(2022年度)から、Ed.ベンチャーにおける各活動に共通した活動テーマを設定し、それぞれが取り組む事業の中からテーマの追求を進めていくこととしました。

 そして、最初の共通活動テーマとして掲げたのが、

「女性の生きづらさを考える」

です。

 このテーマを設定したきっかけは、2019年春から続く一連のコロナ禍です。とりわけ衝撃的だったのは、コロナ禍における自殺者の増加の中で男性よりも女性の方が明らかに多かったという事実です。

 この日本社会では、女性は男性に比べ賃金も安く、雇用条件も労働条件も男性の方が男性というだけで圧倒的に有利な状態にあることがずっと続いてきました。それだけに女性が抱えている働きづらさや生きづらさは自明視されているのかもしれません。

 こうした男女格差の現実が日常的にあるにもかかわらず、学校では「男女は平等」と教えているのではないでしょうか。シングルマザーの家庭に育つ子どもの困難、ヤングケアラーとなって家族の介護につきっきりとなっている子どもの姿、こうした子どもたちの姿に私たちはどのように対峙すればいいのでしょうか。

 これらの問題意識に基づいて「女性の生きづらさを考える」というテーマを設定しました。女性の生きづらさの実態はどのようなものなのか、子どもたちには何をどのように伝えていけばよいのか、みなさんと一緒に考えてまいりたいと思います。