労働教育 講演会 報告

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5/25に行われた、高須裕彦氏による講演会の報告です。

講演会:「なぜ、労働教育が必要か」

講師 :高須裕彦氏 一橋大学大学院社会学研究科

日時 :2017年5月25日(木)19:00~21:00

場所 :冨士見文化会館 1階

人数 :9名(講師含む)

第1回は,昨年度に引き続いて,高須裕彦氏に講演をしていただきました。講演会では,電通事件を事例にして,労働に関する法律の問題点や過労自死の社会的背景などをお話しいただきました。また,厚生労働省や文部科学省(中央教育審議会),労働教育研究会における議論や実践についても紹介いただきました。質疑応答では,労働教育のあり方を巡って意見が交わされました。参加者からは,「こういう企業はいかないようにしよう,こういう企業は危ない」という授業になってしまうと、子どもたちに絶望を与えるのではないかといった意見がありました。また,仕事を辞めることや誰かに相談することは,問題が生じた際の対処療法としては有効であるが,そうした方法を教えることに終始してよいのかという指摘も出されました。高須先生が質疑応答の中でおっしゃられた「日本の資本主義のあり方をどうするのか。企業のあり方をどうするのか。」「働く人が幸せになれるような企業・社会を作っていく(にはどうしたらいい)のか。」という問いに,今後の労働教育の論点があるような気がしました。(w)

 

<参加者感想>

高校での労働教育の実践の現状はどうなっているのでしょうか?定時制高校やクリエイティブスクールに進学した過去の生徒を思い出すと「対処」を教えたとしても、それを活かしきれるのかなと思いました。一方で、一流大学を卒業した人が自死をしているとなると、年齢だけでなく「誰に(どんなこどもたち)」、教えるのかによって内容を考えていかないといけないのではと思いました。(中学校教諭)

進路指導としての労働教育と強化や総合的な学習としての労働教育をふりわけして、議論を行う必要性を感じました。後者の方では小・中・高に年間を通して社会(相互依存や平等、権利という概念)を見る目、労働問題に直面した時に考える見方を育てていく必要をかんじた。(大学助教授)

「労働」に入る前に学ぶことを、小・中・高・大の成長段階(社会との関係)にあわせて整理する必要があると感じました。(大学教授)