4月理論学習会の報告

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内容  『学級づくりの基本―子どもたちをどう捉えるか―』

講師(日本女子大学 清水睦美先生)

日時  2017年 4月10日(月)19:00~21:00

場所  大和文化創造拠点シリウス603号室

参加者 23名

 

新学期をむかえ、子どもたちとの新たな一年を構想する教師たちにとって、学級をどうつくっていくのか、子どもたちをどうとらえていけばいいのかという視点は欠かせない。

集団作りの技術として、教室を「集団」」として見た時の子どもたちの位置取りを中心、周辺、様子をみてリスク回避する子に分類し、集団を捉える視点や、いじめの構造を加害者、被害者、観衆、傍観者に分類し、いじめのタイプを捉える視点を示していただいた。トラブルの当事者だけでなく、それを取り巻く周りの子たちの位置取りや関わり方こそが重要な糸口であり、正しく捉えることが大切だということが明らかになった。

学校がまとまるとき、排他的な雰囲気が生まれ、みんながまとまる行事ほど、雰囲気が一元化し、いじめが起こりやすいという話に、若手教員たちは、「今までまとまることがいいことだと思っていた。」「団結しよう、と子どもに言っていた。」と自身の教育活動が意味することを振り返り、これからの学級集団において何を目指すべきかという問いにぶつかった。

そこで、清水先生からは、教室を多様な価値を学ぶ場と位置付ける事、教師は個人としての価値観を磨くこと、が必要だというお話があった。教室の中で、誰がどんな思いをしているのかという関係性へのアンテナを高くもつことで、子どもたちは、関係を編み直し、多様な価値観を学んでいくはずである。雰囲気の一元化を助長するのも教師、壊すのも教師。教師のもつ権力がいかに学級集団に影響を与えるのかを考え、これからの一年を過ごす子どもたちに、集団としての力をつけることができるのだろうか、ということを参加者自身が考えるきっかけとなった学習会となった。

 

◎以下、参加者の感想一部抜粋

周辺として中心をつくる経験を学ぶということころが、難しいけれど大切だと感じました。

小学校の活動には効果的なものが多くあると思います。授業だけでなく係活動や行事など一つひとつを学級集団をどう形成していくかと照らし合わせることが重要だと思いました。:小学校教員

学級の雰囲気から・・・(ヴァルネラヴィリティ)は中学校の世界ではわりと多く習慣・文化として残っているものだと感じます。世代が違うと価値観も当時、通用していたことも通用しなくなるのは当たり前のことですが、日々の忙しさと経験の少なさからそのような習慣に楽だからすがるような場面(先生)を多々見てきたので、まずはそのような考えや習慣を断つとことから自分は始めようと思います。:中学校教員

集団の位置取り・関係づくりの難しさを感じました。教室が、ただ子どもたちが群れる場ではなく、多様な価値を学ぶ場となるよう、自分自身が価値観を磨き、柔軟な部分と一貫した部分をはっきりとしっかりともてるようにしていきたいと思います。これから学級経営をしていく中で、今日の学びを自分の中に落とし込んで行きたいです。

現場では、「対集団」ではなく、「対個人」への対応が求められています。いろいろな生徒がいる教室の中で、その「個」をどう集団の中に位置づけ、子どもたちどうしの関係をつくっていくにはどうしたらいいのか、最近考えています。また、「リーダー」を固定化させている現状にも反省です。もう一度、自分の学級経営を考え直そうと思いました。「個々人が大切にされる」そんな学級集団をつくりたいです。