11月 再考:子どもの貧困

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内 容 「文献講読 加藤彰彦著『貧困児童~子どもの貧困からの脱出』(創英社/三省堂書店)

日 時 2017年11月6日(月)19:00~21:00

場 所 大和市文化創造拠点シリウス603号室   参加者11名

 11月の理論学習会では、「貧困児童」という本で文献講読会をおこないました。6章で別れている本の要約を各章一人ずつおこない発表しました。その後は参加者で本を読んだ感想や「子どもの貧困」の現状について話をしました。

 「貧困」は絶対的貧困と相対的貧困に分けられます。日本で貧困問題を考えるとき、この相対的貧困について考えます。(相対的貧困とは、「現在暮らしている社会のほとんどの人が享受している『普通の生活』をおくることができない状態」をいう。:文献より抜粋)衣・食・住ができないことを「貧困」とイメージしていると、現代の日本における「子どもの貧困」という言葉は理解しづらいのではないかと思います。今回、文献講読をおこない、日本における相対的貧困である「子どもの貧困」の状況を理解するとともに、背景としてお母さんやお父さんの置かれている厳しい現状もあるということを知りました。
 後半の話し合いの場では、自分の周りにいる子どもたちがどのような状況に置かれているのか、また、今日の社会の中では、これまで「親として当たり前」と思われていること、「親として当然」ということが非常に難しい現実があるということがわかり、そのことが子どもたちの貧困へと連鎖を生んでいることも知りました。多くの貧困家庭を支援する(サポートする)制度があっても申請主義をとる日本の中では、手続きをすることが大きな壁となっている現状もわかりました。
 学校は、教師は、子どもたちとどう関わっていくのか、どのように家庭に入っていくのか、学校ができることは何か、ということについても話がされました。「子どもの貧困」の現状を話をする中で、学校が持つ可能性の実践として「学校が制度を家庭に伝えることで、手続きをすることができた」という話もされました。
 学校が、教師ができること、そして、子どもたちにどんな力をつけさせるか、何ができるのか、「子どもの貧困」という問題にどう立ち向かっていくのかを改めて考えさせられました。
 できることは多くあるのかもしれません。でもまずは「自分のまわりにいる貧困児童に気づくこと」。この第一歩をしっかりと出せるようにしたいと思います。

<参加者の感想:一部抜粋>
貧困ということについて初めて真剣に考えました。全てのことについて当たり前だと思わないこと、教員としてどこまで家庭と関わっていくか、とても勉強になりました。これからは今自分ができることはやっていきたいと思ったと同時に、生徒との関わりを今以上に大切にしていきたいと思いました。中学校教師

みなさんから色々な具体的なお話を聞くことができてとても勉強になりました。少し考えてみると身近に“相対的貧困”に当てはまるであろう生徒が何人も思い浮かび、はっとしました。明日から少しでも私にできることをやっていかなければと思いました。中学校教師

学校ができること、教員ができること!といってもますます厳しいな、と思ってしまいます。学校が家庭を支援する視点はだいぶ現場にもあると思いますが、やはり、子どもたちがこれから生きていく上で、公的サービス、支援について知ること、考えること、行動できること、人とつながること、そんな力をつけていけるようにしたいです。小学校教師