12月 向き合う、ふみこむ

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12月の理論学習会では、大和市の小中学校の先生が出会った、さまざまな環境、背景を持つ子どもたちの困難を知るとともに、先生方がどう寄り添いながら子どもたちと向き合ってきたのか、その実践をお話していただきました。
大和市内の小中学校には外国につながりのある児童生徒が勉強をする「国際教室」があります。小学校教諭の西本先生からは、「国際教室」で学習する外国人の子どもたちが、日本の文化の要素を強く持つ学校の中で、生きていくために必要な力をつけるため、一緒に問題や課題に向き合ってきた実践をお話していただきました。その報告では、洗濯やお弁当作り、買い物など、文化や生活が違う外国人の子どもたちが抱える困難を、子どもたちと活動をしながら、学習をしていった様子を聞くことができました。
また、中学校教諭の関野先生からは、中学校卒業後の進路に関わる実践報告をしていただきました。日本の進路には経済的な問題も山積します。そんな中、子どもとその家族や環境の中に踏み込むことで、国の違いや家族の問題、貧困など、1つ1つの問題や大変さを一緒に解決していく、そんな実践を聞くことができました。「よりそいを続けることでその子どものつぶやきが聞こえる。そしてそのつぶやきからわかることはいっぱいある。」「ふみこまれることを意外と待っている子どもがいる」という先生の言葉は、これまで子どもの生活に踏み込んできた実践の積み重ねから見えたものだということがわかりました。
2人の先生の実践から見えたことは、「(子どもの)生活実態につきあっている」ということでした。子どもに「ふみこむ」ということは、「距離をどうつくるか」ということ。子どもたち1人1人との距離は時と場によっても違っていて、その距離をつかむためには、子どもに寄り添い、自己表出ができる関係性が必要になるということもわかりました。
学校組織の中で、周りを巻き込みながら、「自分にできること」を実践していく、学校現場で子どもたちにどう向き合うかの道標をしていただいた学習会となりました。

内 容 大和の教員の実践
「困難を抱える子どもたちに向き合う現場からの報告」
講演者: 西本 理恵 先生 (大和市立上和田小学校 国際教室教諭)
     関野 旬哉 先生(大和市立南林間中学校 教諭)
日 時 2017年12月4日(月)19:00~21:00

場 所 大和市文化創造拠点シリウス603号室   参加者17名

<参加者の感想:一部抜粋>
「外国籍の子ども」には抱えている課題が多くあることはわかっていましたが、どんなことをすれば良いのかをいろんな工夫で行動していることがわかりました。自分も子どもの先を見て、よんで、指導、支援していきたいです。そのために、どんな言葉でどんな内容で話をしたら良いのか経験談を聞きたいです。(中学校教師)

教育支援資金のことなどを初めて知りました。子どもたちの困り感に気づくアンテナをはれるよう意識したいです。日々の忙しさに追われて忘れてしまいがちなことを今日改めて思い出すことができました。本当にありがとうございました。(中学校教師)

今日はお二人の先生からお話を聞いて、「自分ができそうなこと」について考えを深めることができました。関野先生のお話からは、ふみこむこと、距離を近づける、離すなど、子どもに応じた対応することの必要性を学ぶことができました。そして、中学校に上がる子どもたちが、自分の「困った」を担任や他者に伝えられるようにするためにも、小学校段階でできることがきっとある。と思いました。  
子ども同士の関係を築くことで、一人ひとりが生きやすい居場所とうか、安心できる学級づくりができると学びました。ありがとうございました。(大学生)

お二人の先生の実践を聞いて大変勉強になりました。私自身も目の前の外国につながりのある子たちに寄り添い、理解しようと努めることを忘れない教師でありたいと思います。(小学校教師)

私が担任しているクラスに国際の生徒がいます。生活や学習に難しさがあり、担任として今できることは、彼のハンディキャップをなるべく埋めること、マイナスをなるべくゼロに近い状態にすることくらいです。しかし、今日の話を聞いて平穏に卒業させるということだけではなく、じゃあ彼は将来どう生きていくのか、というところに焦点を当ててふみ込んで行けなければいいなというふうに感じました。ありがとうございました。(中学校教師)

外国人、貧困、障害など、子どもたちが抱える「大変さ」にふみ込んでくれる先生方の実践はとても勉強になったし、なんだか勇気をもらった気がします。お二人のお話からイメージする子どもたちは、国際教室を自分の居場所として、また寄り添ってくれる先生がそばにいて、その「大変さ」のその壁を一緒に乗り越えてくれるそんな実践を聞くことができ、とても大きなヒントを頂いた気がします。本当にありがとうございました。(中学校教師)