5月学習会の報告

主題 教師として私たちが大事にすべきこと
講師 柿本 隆夫氏
日時 5月15日(土)13:00~15:00
会場(大和市生涯学習センター)での講演とオンライン(zoom)の併用で開催
参加人数 会場21名 オンライン33名、 合計 54名

今回は、柿本隆夫氏を講師にお招きし、「教師として私たちが大事にすべきこと」というテーマで講演会を行いました。
講演では、先生の経験や実践から「教師の分岐点」という内容についてお話をしていただきました。その中で、教師は常に自己決定を求められる仕事であるということ、またその分岐点でどのような選択をするのかで、「子どもの言葉を聞かせてもらえる教師」かどうかが決まるという話がありました。上手くいかない、社会的に弱い立場にいる子どもたちにとって、教師は受け入れてくれる存在なのか、それとも排除する存在なのか。子どもたちは問い続けているし、教師は問い続けられているという先生の言葉は、それぞれが教師として経験したこれまでの「分岐点」を振り返る機会となりました。
また、うまくいかないことを個人の問題とするのではなく社会の問題として考えることや、学校がケアの役割を持っているというお話もありました。社会と個人をどのように捉え、うまくいかない子どもたちの現状や社会的・経済的格差を実態として感じ取れるかどうか、そのことを容認するかしないか、具体的対応をイメージできるか・・。私たちに向けられた問いかけは、教師という仕事やその存在の意味、そして、格差をなくすことはできなくても差を縮めることはできるのではないかという学校(教師)の役割についても考えさせられるものでした。
参加者の感想からは、「子どもたちの声が聞ける教師でありたいと強く感じました。」「明日以降の活力が湧いてきました。」「しんどいことも多い現場ですが、柿本先生のお話(今日投げかけられた問い)を思い出しながら、頑張ります‼」などが寄せられ、今回のお話は、私たちにできることはどのようなことがあるのかを考え、学ぶとともに、柿本先生から教師への応援メッセージとしての意味も大きくあった講演会となりました。