■日時:3月2日(水)19:15ー21:00
■場所:富士見文化会館
■授業者:小林先生・河村先生
■分析者:柿本・清水
■教科: 総合
■参加者:11人
■内容:社会的背景から、否応なくできてしまった子どもの中の階層がある。比較的裕福な家庭で育つと、常識的な判断力にとらわれがちなステレオタイプの人間になり、逆の家庭で育つと少ない経験で自分や周りとの関係を作り上げ生きていく人間になる。このことは個人の問題ではなく、現代の日本社会の現状が作り上げたものだ。今回の授業研究では、そのような社会的背景を意識したとき、学校の役割とは、教師の問題意識をどこにもっていけばよいのかという視点で話し合った。授業者の意図は、ステレオタイプ的なものを土台としている子どもたちのその土台をくずし、自由な発想を与えることにあった。しかし、これに対して、自由な発想を与えるのは中学校からで、小学生のうちはステレオタイプをつくっていくことが大切であり、色々な考えを知り、イメージをふくらませることが重要なのではという意見もあった。教師には、ステレオタイプの人間が多くいると思う。その時に、今まで抱いていたステレオタイプ的な考え方ですべての子どもたちと接することは大変危険である。そうならないためにも今の社会的状況を把握し、広い範囲の問題として捉えられる視点が必要であると思った。また、小5・6教室に来ている子どもたちの抱えている問題を教師がどこまで問題としてとらえているかという話も出た。子どもたちの背景、社会的な問題を考慮し、今後も話し合っていきたい。
<授業実践>
■日時:1回目 2月 5日(土)18:30-20:00
2回目 2月 26(土)18:30ー20:00
■場所:渋谷中学校開放 会議室
■授業者:小林先生 河村先生
■教科: 総合
■参加者:1回目 子ども 9人、大人 11人
2回目 子ども 10人、大人 人
■分析者:柿本隆夫 清水睦美
■内容:1回目 「5感・6感」
1.自己紹介
2.5感を感じよう
(1)味覚・・・目をつむって鼻をつまんで食べてみる
(ジャム)
(2)触感・・・鼻をとじて箱の中のものを当てる
(干物)
(3)嗅覚・・・段ボール箱たたいた時のにおい
(バナナ)
(4)聴覚・・・何かを床にたたきつける(見せない)
(茶碗)
(5)視覚・・・ピータンを見せる
1.木くずを手ではがし、くだく
2.においをかぐ
3.手で割る
3.まとめ 次回は6感を使うよ
2回目
1.自己紹介
2.今日の学習について
第6感(勘)について学習する
3.勘を鍛える
4.友達のイメージを色で表わす
5.色のイメージを想像する→青・赤・黄
6.味覚を色で表わす
7.色で遊ぶ(プリント)
オレンジ8枚と赤8枚の組み合わせで別のイメージに
8.まとめ
■参加者感想
普段5感を意識することがないため、今回のようにそれぞれの感覚を研ぎ澄ましやすいような場の設定は効果的だと思った。また、最後のピータンの登場には誰もが驚いていた。改めて教材選びの重要さや、出すタイミングについて考えた。子どもたちの経験には個人差があるようだったので、配慮が必要だと感じた。 ( 小学校 教諭 )