インクルーシブ社会を目指す学習会

 過去3年間の「特別支援教育に関する学習会」の事業の成果は、学校現場における“特別支援”が“個別支援”という理解となっている現状に気付いたことでした。目の前の児童・生徒に対して、「その子の能力(できること)を伸ばす」、「その子がクラス(社会)に入れるように支援する」という表現そのものが、“個別の課題の解決”に主眼が置かれ、児童・生徒を取り巻く環境や社会への理解と働きかけを無視したものになってしまっています。
 本事業では、児童・生徒の抱える様々な困難・課題を、個人の課題としてとらえるのではなく、集団・社会の課題と理解することで、困難や課題を抱える当事者が変わる解決よりは、当事者を取り巻く集団や個人が変わる解決を目指していきたいと思います。この目的に照らして、これまでの“特別支援教育のための学習会”から“インクルーシブな社会を目指す学習会”へと事業の名称を変更することとします。
 具体的には、①世界レベルで目指されている“インクルーシブ教育”の理念やその興り、その歴史的背景を学習すること、②これらと日本の学校で進められる特別支援教育の実態を比較しつつ検討することを行いたいと考えています。
 これらを通して、“インクルーシブな社会とは何か”、“インクルーシブな社会の実現”へと、考える範囲を広げる学習会を目指していきたいと思います。

2020年度の予定
・3月27日(金) 17:30~19:30 大和市シリウス612
 学習会:「小学校現場で障がい児が被る差別・偏見の姿」
 (日本女子大学人間社会学教育学科4年 横山青空氏 卒論報告)

・5月27日(水)(時間・場所は決定次第お知らせします。)
 読書会:「青い芝」の運動に学ぶ(図書選定中)

・6月24日(水)(時間・場所は決定次第お知らせします。) 
 二羽泰子企画学習会①:「合理的配慮と多様な子どもたちの学級づくり-ジレンマを乗り越えるために- 」

・9月2日(水)(時間・場所は決定次第お知らせします。)
 二羽泰子企画学習会②:「世界のインクルーシブ教育 -欧米からアフリカまで- 」

・10月14日(水)(時間・場所は決定次第お知らせします。)
 清水睦美企画学習会:「進む“心理主義化”-特別支援教育とインクルーシブ教育の違い- 」

・12月9日(水)(時間・場所は決定次第お知らせします。)
 インクルーシブなクラスづくり 事例研究 ~生徒の実感としてのインクルーシブ~

対象:教育関係者